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2015年12月16日

妊娠初期の出血

妊娠初期に出血すると、流産になってしまうのではないかしら?と心配になる方も多いと思います。
ゆいクリニックでは、妊娠初期の方みなさんに、初期は少々出血してもあたりまえ、流産するかどうかは赤ちゃんの運命、治療はあまり効果は期待できない、特に運動制限は必要ありませんと説明しています。

以下は、ゆいクリニックでお渡ししている説明の文章です。
よかったら参考にしてみてくださいね。


ニコニコ妊娠おめでとうございます。安心して妊娠初期を過ごしてもらうためのQ&Aです。

【Q&A】
Q: 妊娠初期に出血が時々でてきます。流産が心配ですが、来院した方がいいのでしょうか?

A:産婦人科を訪れる全妊娠の10~20%頻度で流産します。流産は決してめずらしくはありません。その流産の原因のほとんどは、妊娠した卵そのものであることが多いのです。(たまたま出会った卵と精子の組み合わせが悪く、染色体異常のことが多いのです。)
もともと育たない妊娠が、自然淘汰によって流れるようになっているのです。
 流産か、正常に妊娠経過していくかの分かれ目は、出血があるかどうかではなく、妊娠した袋(胎嚢)に胎児心拍(心臓の動き)がみえてくるかどうかで、決まってきます。心拍さえ見えてくれば、多少出血があろうと流産することは非常にまれであります。出血がなくても、妊娠7週までに心拍が見えてこなければ、流産の可能性を強く疑います。
 従って、出血があっても、自宅で様子をみて構いません。
 
 ただし、非常に強い腹痛がある、出血がとても多い、などの症状があり心配であれば、来院した方がよいかどうか電話をして相談してください。

Q:流産にならないように安静が必要でしょうか?

A:妊娠中には特別な安静は必要ありません。妊娠初期に、妊娠に気づかずに毎日ジョギングをしていた人とそうでない人との間には流産の頻度は、ほとんどかわらないことがわかっています。お腹の赤ちゃんを大事にすることは大切ですが、体調がよければお産にむけての体力づくりのために、むしろ気持ちよく体を動かすことをお勧めします。  

 よつば


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Posted by 島袋 史 at 16:10│Comments(0)診療
 
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