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Posted by TI-DA at

2018年05月14日

徳永桂子先生の3才から始める性教育講座と小学校低学年講座開催報告

5/12土曜日午後、ゆいクリニックにて、徳永桂子先生の性教育講座が開催されました。

今回も前回と同様に、子ども向けの性教育の本や親の勉強材料としての本の紹介がされました。

今回はゆいクリニックでの徳永先生の講義は3回目で以前は今年1月と昨年5月に行われました。

2018年1月
http://yuicl.ti-da.net/e10247963.html

2017年5月
http://yuicl.ti-da.net/e9569103.html

子どもが正しい性の知識を身につけることは、子どもを性被害から守ることにつながり、自尊感情を高めることになる。
DVについても大人達には説明してくれました。

大切なのは子どもたちがこの日にきいたお話しは、100回聞いて身につくためのそのうちの1回なので、今後家庭で残りの99回の教育を御願いしますというお話しがとても印象的でした。

また子どもたちの教育として、小学校3年生から読める漫画を紹介してくれました。
以前のブログにも掲載していますが、正しい知識を子どもたちに身につけてもらうように家庭学習の大切さをあらためて考えさせられました。

マンガ おれたちロケット少年 – 2003/6/12
手丸 かのこ (著), 金子 由美子

マンガ ポップコーン天使(エンジェル)―知ってる?女の子のカラダ – 2001/6/27
手丸 かのこ (著), 山本 直英 (監修)

こちらは少し大きくなって小学校高学年からのマンガです。
マンガでわかるオトコの子の「性 」 ¥ 1,400 (1,512 税込)
染矢明日香 (著), 村瀬幸浩 (監修), みすこそ (イラスト)


子ども向けのお話しの内容
プライベートゾーン 口、胸、性器、名称を覚える(安全)
ある、あると対応させていく (科学、自尊感情、健康()
性器を鏡で見ること (自尊感情、健康)
性器の洗い方 (健康)
性器いじり 禁止せず、2つの条件 感染予防(健康)、性被害の機会を作らない(安全)=家のトイレ、お風呂、布団の中など一人になれるところで行う
赤ちゃんの誕生(科学、自尊感情)
感染症から身体を守る(健康)
身体の科学 3つの視点
科学
安全
健康


性教育については、少しずつ意識が変わり、大切で必要だという認識が広がってきていると思いますが、まだまだ寝た子を起こすなというような間違った意見もあります。

私自身が高校生の時に、「高校生」という雑誌で高校生同士の座談会で性教育についてかたった記事を古い荷物を整理していて目にしたのですが、高校で週1回しっかりと系統立った性教育を受けていたのだなあとあらためて記事を読んで感じました。
あの時にはまさか自分が産婦人科医になるとは思ってもみなかったのですが、あらためて記事を読み返してみても、当時から性教育に興味を持っていたのだなあと思い起こされました。
高校の時の性教育の授業を受け持って下さっていた村瀬幸浩先生はその後大学の講師となって、性教育ではとても有名な先生となられましたが、教え子の一人であることがちょっとした自慢です。

ちょっと長いですが、記事をPDFにしてみたので、興味のある方はみてみてください。
高尾は私の旧姓で、ふりがなは間違って「ふみ」ではなく「あや」とふられています。
PDFのアップがファイルサイズが大きくてできず。写真にすると文字が小さかったですが、このまま掲載します。すみません。

















  
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Posted by 島袋 史 at 19:20Comments(0)勉強会報告性教育

2018年01月28日

徳永桂子先生 3歳からはじめる性教育講座

先日徳永桂子先生(思春期保健相談士)の講演会がありました。
前回ゆいクリニックで徳永先生に性教育講座の講義をしていただいた時には、思春期の子どもにどう性のことを伝えるかというテーマで大人だけで講義を行ってもらいましたが、今回は未就学児から低学年(3才から8才くらい)を対象に講義をしていただきました。

先生の優しく面白い話し口で小さな子どもたちも引き込まれ、あっと言う間の30分、その後親子別れて、親向け講義をしてもらいました。
こちらの手違いで時間の確認が不十分で託児の開始が遅れてしまい、参加者の皆さんには御迷惑をおかけしました。

次回は先生と相談して、未就学児3才から5,6才、小学校1年生から3年生を分けて大人とあわせて3部構成で行うことになりました。
前半は未就学児30分のお話し、その後大人90分講義その後小学生向け講義40分となります。
未就学児の親子は前半の120分へ参加、小学校低学年の親子は後半の130分への参加となります。
今から次回が楽しみなとっても素敵なお話しでした。

先生のお話を聞くのは今回私にとって2回目でしたが、あらためて子どもたちへの関わりを考えさせられる素敵なお話しでした。

体と性器の名称を分けずに自分の大切な体として憶えること、
性器の洗い方、
子どもを性被害から守るためにこどもたが知っておいた方がよい知識と対処方法、などなど、小さい子どもでも分かるようにとても大切な事をしっかりと伝えてくれました。

私が印象に残っているのは、嫌だと思ったら手を前に出して「いやだ、やめて」といいましょうと練習していたこと。
それから、子どもたちに勃起や性交についてもきちんと伝えていたこと、それからコンドームの実物を見せて、どういうものなのか説明したことです。
私にとってはどれも当たり前で大切な事だと思うのですが、保護者によっては子どもに伝えたくないと思われる方もいるそうです。
そこをどうして子どもに伝える必要があるのか、後半の講義で親にしっかりと伝えてくれていました。
コンドームは砂浜、駐車場、公園その他に使用済みで放置されていることがあるのだそうです。そのコンドームをもし子どもが触ったり、風船の様に口につけてふいたりして、精液から病原菌が感染する危険もあるため触らずに大人に伝えて片づけてもらいましょうと子どもたちに教えてくれました。
小さな子どもでも自分の大切な体はたとえ親でも触られたくないと思ったら触らせなくて良いこと。
3才くらいからは性器は自分で洗うようにさせること、こういったことも大切だと子どもたちにも親にも教えていました。

先生はたくさんの性教育関連の本を販売して下さったのですが、今回は
「あっ!そうなんだ!性と生―幼児・小学生そしておとなへ 」 という絵本を特に紹介して下さって、紙芝居のように大人の解説も確認しながら一緒に子どもと読むと良いと教えてくれました。



今回の講義は子どもにとってたったの1回なので、今後家庭で残りの99回を復習して合計100回くらいは学ぶ方が良いと言うことでした。
確かに色んな性教育の絵本を読み聞かせて自分なりに勉強もしてきていますが、勉強の機会があるといつも新たな発見があります。
講義をきいても翌日にはその80%の内容を忘れてしまうなどと言うデータもあるそうなので、復習が大切ですね。

今後も機会あるたびに学んでいきたいと思わせる貴重な講義でした。

徳永先生ありがとうございました。
  
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Posted by 島袋 史 at 09:34Comments(0)催し物勉強会報告性教育

2017年10月04日

日本家族計画協会「家族と健康」 産婦人科医による性の健康教育コーナー

家族計画協会の情報誌家族と健康の一つの記事「産婦人科医による性の健康教育~私のキーワードはこれだ! 」に島袋の記事が掲載されました。
最初に原稿依頼が来た時には、性教育講演はほとんどやっていないし、自分が伝えられることはほとんどないのではないかと、ほとんどお断りモードだったのですが、クリニックの取り組みでも構わないと担当の方から伝えられ、半年ほど寝かして、やっと出来上がりました。

ゆいクリニックでの希望しない妊娠に悩む方へのカウンセリングの取り組みを主に紹介する記事となりました。

以下、記事の本文です。

プロフィール  1995年琉球大学医学部医学科卒。1996年琉球大学産婦人科医局入局。大学附属病院および県内関連病院に勤務。2005年6月より浦添総合病院勤務。2011年小児科医の夫と共にゆいクリニック開業。

キーワード 

女性のリプロダクティブ・ライツのサポート

「産婦人科診療所の開業」
2011年にゆいクリニックを開業してからもうすぐ6年になろうとしています。自然なお産と母子早期接触、母乳育児をサポートしたいという思いでクリニックを開業しました。それと同時に、禁煙外来や望まない妊娠や避妊のサポートも始めました。
以前に育児期間中に診療所で外来のみで働いた際には中絶手術にも関わりましたが、その時には術後の避妊指導を含めて中絶手術を受ける方のサポートが十分にできていないと感じていました。そこで開業してからは、病院では出来無かった、様々な種類のOCやLEPやIUDなどをそろえて避妊指導にも力を入れています。

「望まない妊娠をした方へのカウンセリング」
望まない妊娠を主訴に受診した方には、手術前のカウンセラーとの面談を必須として、妊娠継続するのかどうか、また妊娠継続しないことを決めた場合にはその選択を支持するようなお話しをしています。
カウンセラーの先生方との出会いがあり、週3回クリニックでカウンセリングの面談日を設定して、中絶を希望される方や当院で出産予定の妊娠中の方とのお話しをしていただいています。
妊娠中絶を希望されている方へのカウンセリングでは、女性が「よりつらい選択をして苦しむ」ことを、少しでも楽にしてあげるのが使命であり、自分の本音が違っているとしても、「中絶しても問題ありませんよ」と「言い切ってあげること」を役割として、①後悔しない②自分を責めない③子供は決して母をうらまない④今回のことで、尚更、幸せになる努力をすること、更に、手術後に、今後心が揺れたり、ふさいだりする時は①ぐずぐず悩んでいる時間は何の役にも立たないこと。それよりは、具体的に身体を動かして時間を過ごすよう促す。②不幸な時間を長引かせないこと。※問題はかならず解決されること③今回のできごとで、最も大切なことは、あなたが母になったということ。④永遠にこの子の母であるという事実を誇りにして尊ぶこと⑤産む、産まないに関わらず、女性として母としては同格であり、今回、産まないことを決めた自分を卑下しないこと⑥1番辛い思いをしているのはあなただとねぎらう などをカウンセラーの先生から伝えてもらうようにしています。中絶術後のアンケートでは、たくさんの人が、カウンセリングを受けたことで心が楽になった、助けられたと感じていると書かれています。

「リプロダクティブ・ライツを理解する」
当院で人工妊娠中絶を行うに当たり、スタッフからは中絶に立ち会うことが辛いという声も聞かれました。けれどもスタッフが、「指導者のための避妊と性感染症予防セミナー」を受講することで、リプロダクティブ・ライツを理解することができ、スタッフ個人が中絶に関して否定的にとらえないようになり、中絶の問診や説明で患者さんによりそった対応ができるようになり、スタッフのストレスも軽減されたとのことです。
手術後にはより確実な避妊方法として、ピルまたは子宮内避妊具の使用を勧めています。メインスタッフは「指導者のための避妊と性感染症予防セミナー」などを受講し、避妊の知識を学んで患者さんへの指導がしっかりできるようになっています。又、ピルについての説明は、咲江レディスクリニックで作成されたピルの使用と注意に関するDVDを活用させてもらっていて、忙しいスタッフの時間を節約できるため、とても助かっています。

「性教育への関わり」
私自身は性教育講演を行うことはできていません。それでもできるだけ性教育に関わっていきたいという思いは持っており、クリニックで性教育に関するセミナーを開催したり、また近くの看護学校で毎年周産期疾患についての講義をさせてもらっているのですが、その中で昨年初めて性教育についての講義も行いました。初めての講義なので十分に伝えきれない部分もあったと思いますが、学生たちの感想の中で、性教育の講義についての感想もいくつか見られ、将来看護師になる学生さん達に性教育についての意識を身につけてもらえたらと思って今後も続けていきたいと思っています。

日本家族計画協会家族と健康機関誌のページでも見られます。

http://www.jfpa.or.jp/paper/cat84/000778.html


実際の記事のPDFファイルです。

%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%AE%B6%E6%97%8F%E8%A8%88%E7%94%BB%E5%8D%94%E4%BC%9A%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%A8%E5%81%A5%E5%BA%B7.pdf (PDF: 1424.73KB)

  
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Posted by 島袋 史 at 05:13Comments(0)投稿記事性教育

2017年05月20日

徳永桂子先生の「思春期を迎える前に知っておきたい性教育」 講演会 報告

平成29年5月14日(日曜日) 講師:徳永桂子先生(思春期保健相談士)

これから思春期に向かうこどもに、今まさに思春期まっただ中のこどもに・・・
親として、性に興味を持ち始めているこどもに、何をどう伝えたらいいのか迷っていませんか?
ごまかすことなく、いのちを伝えられる親になるために、今どきのこどもに向けて全国で性教育のスペシャリストとして大人気の徳永桂子先生がお話してくれました。
子どもにどのように伝えるか、実演も先生の熱演でした。
また、子どもと一緒に読める書籍の紹介や割引販売もありました。

〜講師の紹介〜 徳永桂子先生プロフィール 1997年 CAPスペシャリスト(CAP=子どもへの暴力防止)として仲間とともに市民グループ「CAPにしのみや」を立ち上げる。 性教育を科学・安全・健康の視点で捉える。自分の身体についての正しい知識が自尊感情を育て、性 被害を防ぐことにつながるので、性の話を家庭を中心に3歳頃から始めるよう勧めている。性の健康教育を受けることはすべての子どもの人権である、と思っている。 さらに、07年秋よりウィメンズネット・こうべのメンバーとして中高生へのデートDV防止授業にも取り組む。 思春期保健相談士。2女2男の母

講演会の内容:
18才以下の女子の20%、男子の5~10%が性被害にあっている。
男子の被害は特にあがりにくい。
男子のカウンセリングが出来る唯一の機関 カウンセリングオフィス Pomu 無料動画配信中。   
https://www.pomu.info/

「こうやって体は守れるよね」「あなたの身体は大切」 身体の自尊感情を高めるようにする。
3才からの性教育で知識をつけて子どもを性被害から守る。
性や身体について、恥ずかしいは禁句。裸のままでは恥ずかしいではなく、正規は大切だから服をきて守ろうねと伝える。


子どもが性 被害について相談出来る機関「サチッコ」  http://www.sachicco-osaka.com/

ティーンズポストHP よりダウンロード可能「感情のタロット」「会話のコツ」カウンセリングなど
http://feelings.ti-da.net/   http://www.teenspost.jp/for-teens/rescue/index.html 

その他たくさんの報告をしようとしたのですが、登録できない単語がありますと、ブログアップを阻まれてしまうので、詳細報告はあきらめました。何が禁句の単語なのか分からないのです。
てぃーだブログで登録できない単語で検索したら、あるブログがヒットして、
「ウルトラマン  コスモス」 をつなげたら禁句になってアップできなかったとありました。

今回の講演会もとても良かったのですが、詳細を禁句に阻まれてアップできないので、代わりに先生お勧めの本たちを紹介します。

子どもと本の内容を親子で共有して勉強することが大切だそうです。性知識のない子供が性 加害や性 被害に関わってしまうので、まずは正しい知識を大人が子どもに教えてあげることが大切です。
アダルト サイトの暴力映像にさらされる子供たちは被害者で、子どもが暴力に洗脳されないように守ってあげる事、暴力映像との付き合い方として、3週間はそのような映像はみないし想像もしないということが大切なのだそうです。

以下はお勧めの本の紹介です。先生は何十冊もの本を持参して販売されていましたが、その中で一部紹介します。

あっ!そうなんだ!性と生―幼児・小学生そしておとなへ 大型本 – 2014/4
浅井 春夫 (著), 北山 ひと美 (著), 中野 久恵 (著), 星野 恵 (著), 安達 倭雅子 (著), 勝部 真規子 (イラスト)

LGBTなんでも聞いてみよう 中・高生が知りたいホントのところ2016/8/3
徳永桂子著

家族で語る性教育―私たちの出前講座 (かもがわブックレット) 単行本 – 2005/11/1
赤松 彰子 (著), 徳永 桂子 (著), 岸本 喜代子 (著)

からだノート: 中学生の相談箱 単行本 – 2013/6/20
徳永 桂子 (著)

すとーりぁAIDS (すとーりぁ vol.1) – 2010/10/29
HIVと人権・情報センター (著), 松永 昌子 (その他)

すとーりぁSTI(性感染症) – 2011/7/25
HIVと人権・情報センター (編集), 松永 昌子 (イラスト)

すとーりぁSEX (すとーりぁvol.3) – 2012/2/17
HIVと人権・情報センター (著), 松永 昌子 (イラスト)

マンガ おれたちロケット少年 – 2003/6/12
手丸 かのこ (著), 金子 由美子

マンガ ポップコーン天使(エンジェル)―知ってる?女の子のカラダ – 2001/6/27
手丸 かのこ (著), 山本 直英 (監修)


  
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Posted by 島袋 史 at 05:37Comments(0)さんルーム勉強会報告性教育

2017年04月24日

リプロダクティブ・ライツ

琉球新報の論壇に昨日私の投稿文が掲載されたのでご紹介します。

4/23(日) 『琉球新報』朝刊8面 「論壇」に「リプロダクティブ・ライツ」について

掲載文全文
論壇/島袋 史/リプロダクティブ・ライツ/権利を堂々と行使して
 
 産婦人科の現場では望まない妊娠をして産むか産まないか苦悩の末、選択をしなければならない女性をサポートすることがある。
 「第7回男女の生活と意識に関する調査」(日本家族計画協会、2014)によると、人工妊娠中絶を受けたことがある女性は13・2%、そのうち25・9%が中絶を繰り返している。中絶を受けたときの気持ちは、過去数回の結果で「胎児に対して申し訳ない気持ち」が常に最多で、「人生において必要な選択である」「自分を責める気持ち」が第2位、第3位を占めている。
 一方、社会保障審議会の専門委員会の「子ども虐待による死亡事例などの検証結果等について(第12次報告)」によると、心中以外の虐待死事例551例のうち「望まない妊娠、計画していない妊娠」が24・3%と最多で、「妊婦健診未受診」23・2%、「母子健康手帳の未発行」18・5%、「若年(10代)妊娠」16・9%と続く。
 これは何を意味するのだろうか。予定外の妊娠による出産が、児童虐待などさまざまな社会の事件を通して必ずしも命の尊重につながらない現実があることに私たちは既に気付いているはずだ。
 芽生えた命の尊厳、生きる権利を保障するためにも、本来は望まない妊娠を避けることが第一義であろうが、どうしても人工妊娠中絶を選択せざるを得ない事実があるということである。それは、女性だけが責めを負うものではなく、男性もその責任に無自覚であってはならない。
 「リプロダクティブ・ライツ」(性と生殖に関する権利)は国内法・国際法および国連での合意に基づいた人権の一つで「人々が安全で満ち足りた性生活を営むことができ、生殖能力を持ち、子どもを産むか産まないか、いつ産むか、何人産むかを決める自由を持つことを意味する」と定義される。その中には人工妊娠中絶も権利として含まれている。しかし中絶について罪悪感やリプロダクティブ・ライツの行使として受け止めることができず、ネガティブな感情を持つ人が多い。
 日本の法律でも、人工妊娠中絶には配偶者の同意が必要とされている。しかし、それが現実に即しているのか、リプロダクティブ・ライツの行使を阻んでいないか、私はそろそろ見直す時期に来ていると考える。
 なぜ、人は性で触れ合うのか、男女問わず早い段階からの性教育、望まない妊娠を避けるためにも確実な避妊の方法をタブー視せず教えることが必要だと思う。望まない妊娠を避け、性を生きるために体に負担の少なく、より確実な経口避妊薬や子宮内避妊具などの選択でリプロダクティブ・ライツを堂々と行使してほしい。




字数制限のある中でなかなか伝えたいことを伝えるのは難しいですが、ここで伝えたかったのは、日本女性の多くが避妊にコンドームのみを使っていて、望まない妊娠で産むか産まないかの選択を迫られるという状況に、もっと有効な避妊方法を使用するべきだという事。
またもし中絶を選択する場合に、倫理的に様々な意見があるが、産まない選択をするのであればそれは女性の権利で有り、後悔や自責の念にかられずに、産まない選択した自分に前向きになるべきであるという事。でも望まない妊娠を避けるより確実な避妊方法があるので、妊娠の事実に直面する前に避妊に向き合って欲しい。
もしも産まない選択をしたのであれば、「これからの自分の人生のために最善の選択をした」ということを自分に認めること。
後悔をしないように、産むか産まないかの選択をするための時間を持つこと。おなかの赤ちゃんに感謝して、今回の妊娠について結論がどうであれ、前向きにとらえられるようにすること。
又、中絶の同意書に配偶者の同意が必要な点について、夫が不倫してパートナーが中絶する場合には妻の同意は必要無いのに、妻が不倫して妊娠した場合には夫の同意が必要であるという同性の平等に欠く状況があるということ。
これは法改正が必要なので、声を上げていかないといけないです。

最近、離婚後に妊娠した場合に離婚後300日以内に生まれた子どもは前夫の子とするという300日ルールが改正となった動きがありましたが、中絶の問題、女性のリプロダクティブ・ライツを守るという観点でも、まずはこういう問題があるということを知ってもらうことから必要なのではないかと思います。

以上投稿文の紹介でした。

  
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Posted by 島袋 史 at 07:25Comments(0)投稿記事性教育

2017年02月19日

いのちの授業 講演会終わりました。

沖縄市 産婦人科 ゆいクリニック 院長 島袋 史(しまぶくろ ふみ)です。

昨日は、寺田恵子先生による「いのちの授業」でした。

寺田恵子先生はゆいクリニックの母乳育児の先生として、ゆいクリニック開院後何度もゆいクリニックに来て下さっています。
その寺田先生が指導して下さる、BSケアのセミナーの時に、次回はいのちの授業の講師として来て下さいと御願いして、今回実現したのでした。

私が寺田先生にいのちの授業をおねがいしたのは訳があります。
ゆいクリニックでは自然なお産や母乳育児をサポートするほかに、様々な女性のサポートとしての診療も行っています。

その診療の中には、望まない妊娠をして受診をされる方もいます。
また性感染症の治療や避妊を求める方もいます。

そういった診療に関わる中で、ひろく女性に性の事をしってもらう機会をもっと行っていかないといけないと感じていました。

そんな中、ゆいクリニックの母乳育児の先生である寺田先生は、性教育の一環としていのちの授業をされており、先生に沖縄での講演をおねがいした次第でした。

寺田先生は2004年、長崎県佐世保市の女児同級生殺害事件を機に、「赤ちゃんの誕生に携わるものとして、同じ年頃の子を持つ親として命の尊さを伝えたい」と講演活動を始められました。その講演は口コミで話題となり、テレビの全国番組で紹介されたことも何度もあります。
「命の始まりは0・2ミリの大きさから」「赤ちゃんは誰にも教わらず自分で工夫して産道から出てくる」-。分かりやすい言葉で生命の神秘を説明し、保護者に出産を思い出してもらったりもします。
産道は経腟分娩もあれば、帝王切開もあるのですとわかりやすく、人形を使って説明してくれます。

うんと小さな2ヶ月の赤ちゃんからおなかのなかで育った大きくなった赤ちゃんをもって並びました。





そして、お産劇や人形を使ったわかりやすい赤ちゃんの説明の後には、最後にワークがありました。

子どもたちや大人も自分が大切な存在だと確認できるワーク。

子どもたちには大人が触れあい、大人の授業ではお互いに触れあい、
「大きくなったねえ」 「よくがんばっているねえ」 「そのままでいいんだよ」と声を掛け合う。

いつもは表情のかたい子どもがすごく笑顔になっていた、親がきていない子どももスタッフが入って初対面なのにだっこされて温かみを感じてうれしかった、そんな素敵なワークでした。

言葉ではうまく表せませんが、寺田先生の本当に力を振り絞ったすばらしい授業を受けることができて、本当に有り難かったです。

寺田先生の気持ちをひきついで、ゆいクリニックの助産師や他にも一緒に講義をうけた沖縄の助産師が今後も性や生をたくさんの人に伝えるきっかけになったと思います。

寺田先生は本日も午前は助産師さんたちに、午後はゆいクリニックで出産されたお母さんとその小さな子ども達に授業をして下さいました。
詳細はこちらです。
http://yuiclinichappy.ti-da.net/e9059673.html

寺田先生のいのちの授業の著書は下記です。 クリニック受付でも販売しています。
母と子と家族のための いのちの授業




この学びの機会に感謝です。

寺田先生ありがとうございました。
  
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Posted by 島袋 史 at 07:24Comments(0)日記勉強会報告性教育

2014年09月26日

女性と性暴力と法

女性と性暴力と法についての講演を先日聴きました。
大阪の検事である 田中嘉賀子先生が講演されるということで聞きに行ってきました。
田中先生は
「性犯罪・児童虐待捜査ハンドブック」という本を書かれています。
少し前にレイプについて勉強しようと思って本を購入しました。
本を購入したきっかけは、妊婦健診を当院にて受診され、色々と事情があって、里帰り出産された方から、出産後の報告のお便りをいただいた際に、彼女が元婦人警官でレイプ捜査に関わっていたということを伺い、私自身ももう少し勉強しようとおもって、本を購入したのでした。
その時本は読みましたが、私自身が診療所レベルで警察捜査に関わる診察をすることはありません。
それに、レイプ捜査に関わることもありません、なので、直接本の内容が診療に関わることはほとんど無いと思います。
ただ、本には様々な事例が掲載されていてとても勉強になりました。
田中先生自身、性犯罪捜査に関する本を探したけど無かったためにご自身で書かれたとのことでした。

性犯罪捜査に関わることはありませんが、開業してから数件のレイプ後妊娠には関わることがありました。

診療上で直接関わることはないにしても、講演を聴くことで今回大変勉強になり、講演内容をご紹介しようと思います。

レイプ被害後の妊娠にかかわった場合には、状況によっては警察に届け出をすることを患者さんに勧めていましたが、実際に事件があるのかどうか立証が難しく、事件として取り扱ってもらえないケースも多いという事を今回の講演でききました。

レイプの実証が難しい、女性の証言だけに頼らざるを得ないとなると、そうとうしっかりとしたぶれない証言をして、
公判に耐えていかないといけない。それだけのしっかりとした証言がないと、裁判が続かないと言うことで、
警察段階で事件として取り扱ってもらえないという事なのだそうです。

ということで、レイプにあった場合には一刻も早く服を捨ててシャワーを浴びて事件や暴力や恐怖を忘れたいと思う気持ちを抑えて、
すぐに警察にいって、そこから婦人科で診察をうけて、証拠を採取してもらわないといけないということで、告訴をするのはハードルが高いと思いました。

実際に事件として扱われないレイプの多くに知人からのレイプがあるそうです。
こちらもレイプであると証明するために、ぶれない証言をするのはとても大変だと思います。

また、実際にレイプにあうまで、女性はいざとなったら逃げられる、大きな声を出せるとおもっているが、
ものすごい力で捕まれて、その恐怖で動けなくなることが往々にしてあるのだそうです。
犯人は簡単に抵抗しなくなった被害者に対して、同意したと主張して、裁判ではその主張が認められて、最終的に無罪になるケースもあり、裁判の判例が掲載されている専門誌では、弁護士の先生が、こんなケースが無罪になりましたと掲載されている例の多くに、レイプがあるのだそうです。
なんだかやりきれないですね。実際に裁判までするということは、被害者はしっかりとレイプだという認識があるのに、加害者にその認識がなく、あくまでも同意だと主張し続ける。その構図を考えると女性は過剰に防御しなければならず、また、男性は安易に同意だととらず、きちんと言葉で、同意を確認するようにすると言うことが必要ですね。
「嫌よ嫌よも好きのうち」という迷信はなくさないといけないですね。
言葉でしっかりと好きとか自ら愛撫をするなどの態度が無い限り同意ではない、ショックで無言無抵抗の被害者をみて、加害者が同意したと思ってはいけないと性教育をしていかないといけないとのことでした。

裁判官や一般市民も知らないレイプの事実として、
女性が抵抗しなければ同意しているとは言えないという事を認識しないといけないという事です。
抵抗しなかった理由・・・ちょっとでも抵抗して怒らせたら殺される(世間ではレイプで抵抗して殺された事件が大きく報道されている)
逃走しなかった理由・・・犯人の方が足も速いし、逃げ切れない。捕まれば逃げたことで犯人を怒らせてもっとひどいことをされてしまうのではないかという恐怖がある
助けを呼ばなかった理由・・・通行人がいるのに助けを求めなかったのは、気づいているのに助けないのは助ける気がないから? 助けを求めて助けてもらえなければ、犯人を怒らせてきっと殺されてしまう。

裁判では、ショック相 抵抗できない状態に陥るという生理的な身体の状態が理解されず、抵抗しなかったことを同意したととられてしまう。
また、体格差、腕力差が軽視されてしまうとのことでした。
また、性風俗従事者は特に性犯罪被害者として軽視され、犯罪として扱ってもらえないケースが多いとのことです。

性犯罪捜査だけでなく、様々な場面に通じる事があるかと思いますが、なぜという質問は非難されているように聞かれた人が感じてしまうことがあるとのことで、質問の仕方にも注意した方が良いとのことでした。
「どうして抵抗しなかったの?」
「どうして逃げなかったの?」
「どうして助けをよばなかったの?」
被害者は、このような質問をされて、自分を責めることになるそうです。
もっと抵抗すればよかった、被害にあったのは自分のせいなのでは、と。

加害者にとっては一瞬の快楽かもしれませんが、被害者にとっては一生続く苦しみとなりうるレイプ犯罪を少しでも減らすために、
一般の人たちの認識が変わらないといけないと思います。

また男の子を育てる上で、しっかりと性教育すると言うことも必要かという話が出たので、その認識も持ちたいと思いました。
抵抗できないように力で押さえつけたり、無反応な状態での性交はレイプとなるということ。
たとえ恋人同士でも同意の無い性交は暴力であるということを認識して、コミュニケーション能力を培わないといけないですね。

レイプでは不起訴になるケースや、犯罪として訴え出ないケースも多く(親告罪のため)、世の中には10万人の加害者がうようよしていると考えていいとのことです。そう考えると本当に恐ろしいですね。
またレイプ犯人として捕まった人には、恋人や妻もいて普通の一般人として生活している人がかなりいるそうです。
家族や知人から、どうしてこの人がといわれるような人が犯人としているそうです。
そこで、どうしてこんな犯罪をおかしたのかときくと、恋人や妻とはできないことをレイプでしたいとのことで、恋人としないのは相手に嫌がられるだろうからと言うことだそうです。
共感性の欠如や、コミュニケーション能力の欠如が犯罪に結びつくのでしょうが、その場合に、相手のの気持ちに身を置くということ、
性犯罪被害をうけた人はどんな状態になるのかという知識が必要だと思います。

性犯罪被害により、被害者はいわば魂を殺されたような状態になってしまい、自尊心がきずつけられ(性被害を回避できなかった、抵抗できなかった無力な自分を認識し、自尊心を失う)、世の中は安全ではないという現実を受け入れれば恐怖で生きていられない。自分が悪いから被害に遭ったのだという因果応報の観念から罪悪感を抱き続ける。
そしてPTSDから通常の生活ができなくなってしまうケースも多いとのことです。
悲嘆の12段階が紹介されていました。
多くの被害者は段階8 孤独感と抑鬱 被害の現実と向き合い深い孤独感を抱く  段階⑨ 精神的混乱と無関心 人生の目標も楽しみも失い、すべてに無関心になる というところでとどまってしまい、その先の段階10 被害を受容し現実を受容する。 段階11 新たな希望 段階12立ち直り より成熟したアイデンティティの誕生 にはたどり着けないとのことです。


公判で証言することが耐えられない状態でも、ビデオリンクという方法で証言することが可能なのだそうです。
また、この方式は遠方の裁判所で行うことも可能なのだそうです。
また、子どもの場合は、別室で証言することもできるそうです。

検察庁が犯罪被害者の方々へというパンフレットを作成していて、そちらにも紹介されていました。

講演ではまだまだたくさんの情報がありました。

沖縄でも性犯罪被害者支援 ワンストップセンターの設立が検討されているとのこと。
大阪のワンストップセンターSACHICOのような取り組みが沖縄でも実現するとよいなあと思います。

以上講演会参加しての報告でした。  
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Posted by 島袋 史 at 05:11Comments(0)本の紹介勉強会報告性教育

2014年04月01日

性教育講演会に行ってきました~おちんちんのえほん

村瀬先生は、性教育は今は路地裏教育でしかない、まともな教育がされていないとおっしゃっていましたが、先生のお話を伺って、改めて性教育の大切さを実感した一日でした。

そして先生のお話に触発されて、うちの男の子たち(6歳、4歳)に「おちんちんのえほん」を読み聞かせてみました。
おちんちんのえほん  やまもと なおひで (著), さとう まきこ (イラスト)


この絵本は以前にも何度も読んでいたつもりでしたが、子供たちに読み聞かせてみて改めて勉強になりました。
4歳の次男は気に入って何度も読んでといってきます(次男は同じ本を少なくとも3,4回は読みたがります。もっとかも)

長男は自分でお風呂では体を洗ったりしていますが、私が一緒に入るときは時々おちんちんまで洗ってあげたりしていました。
でも、えほんではおちんちんはプライベートゾーン(じぶんしかみちゃいけないところ)だから自分で洗ったほうがいいよ。
特におちんちんは、さきっぽのひふをしたにおろして、おゆをかけて、やさしくあらおう。と書かれていて、反省しました。
長男だけでなく、次男にもこれからはおちんちんは自分で洗おうねと絵本を読みながら話しました。

絵本では、おちんちん(女の子はむねも)はプライベートゾーンで他人には見せたり、触らせてはいけないと教えてくれていて、うんちやおしっこがついたパンツはお風呂で下洗いしようねと教えてくれています。
また知らない大人にプライベートゾーンをみせたり、見せられたりしないように、とも教えてくれています。
また、おちんちんの近くにあるせいそうでは、ちゅうがくせいくらいになったら「せいし」という「いのちのもと」がつくられて、これが女の人の「らんし」とくっつくとあかちゃんになるんだよと教えてくれています。
また、いのちはとても大切な存在で、たくさんの祝福のもとに生まれてきたのだということも教えてくれています。
短い絵本ですが、小さな子供にも分かりやすく、とってもよい絵本でした。

また、性交について、子供にわかりやすく伝えてくれる絵本には、
ぼくどこからきたの? [大型本]
ピーター メイル (著), アーサー・ロビンス (イラスト), Peter Mayle (原著), たにかわ しゅんたろう (翻訳)


上記の絵本はもう少し大きい子向けかもしれませんが、とてもよいです。
私は小学校5年生くらいの時に両親からプレゼントされて、性交や妊娠の仕組みについて知りました。意外と知らないものです。
両親からきちんとこういう絵本をプレゼントしてもらえてとっても感謝しています。

男の子が生まれた時には女の子しか育てた経験がなかったので、思春期のおっさんくさい男の子を想像してちょっと気持ち的に大変だなとか思ってしまったりした瞬間もありましたが、今は男の子もかわいくて育児も楽しいとおもえています。
でも、性教育まだ手を付けていなかったなと反省して、今回よい機会になりました。
ただ、男の子の性教育、育児は男の人のかかわりも重要とのことで、うちのちびたちの性教育はお父さんにも頑張ってもらいたいなと期待しています。
性教育は早すぎるということはないので、どんどんこういう絵本を通して子供たちとかかわっていきたいと思います。  
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Posted by 島袋 史 at 19:14Comments(0)日記勉強会報告性教育

2014年04月01日

性教育講演会に行ってきました。講義の内容紹介

3/29沖縄国際大学で行われた性教育講演会に行ってきました。
土曜日の午後で外来が長引いたら行けないかなと思っていましたが、幸いスムースに外来が終わって、途中からでしたが、村瀬先生の講演に間に合いました。講演会自体は18時過ぎまで行われる予定でしたが、朝からずっと子どもたちをお父さんに任せっきりだったので、夕方早めに帰ってきました。

村瀬幸浩先生は高校時代の保健の先生で、講義が終わった後に挨拶をさせてもらいました。
そうしたら、先生は私の顔をみてすぐに、
「あっ、君は和光の生徒だったよね。」
と言ってくれて、覚えていてくれたことに感激すると共に驚きました。
というのは担任でもなく、ただ、保健の授業を受けただけだったので。
また本を読んでばかりで、あまり目立たない生徒だった私をよく覚えているなあと感心しました。
学校の先生ってすごいですね。
高校時代も性教育には興味を持っていたので、他の保健の先生のお誘いで、高校生というマイナーな雑誌の性教育に関する高校生座談会という企画に参加したことがあります。
和光での性教育はすばらしくて、私自身はそこで自分の性を大切にすることを学びました。でも、学校での学びがすぐに実践には結びつかず、自分自身いまだに性のことをまだまだわかっていないと思うことはたくさんあります。
でも、中学高校と性の事を学ぶことで、セックスを軽くは考えられないと思うようにはなりました。

性教育には興味をもって学んできましたが奥が深いです。
以前子どもの小学校で性教育について講義をする機会をもったことがありますが、その講義がきっかけで性教育関連の本は30冊くらい集めました。でもまだまだわかっていないなあと思います。

講演会では村瀬先生のお話をきいて、男の子の性教育がなおざりにされている問題をきいて、あらためて、子どもたちの性教育をしっかりしなければと思いました。
子ども向けの性教育の絵本もあるので、子どもたちに読み聞かせてあげようと思います。
うちの男の子たちはまだ思春期までは時間がありますが、小さいうちでも知っておくと良いことが多いなあと思います。次女は思春期まっただ中で、彼女は本を読んだり、今までも色々な講演会に連れて行ったり参加させたりしているので、性教育についてはもう大丈夫かなと思っていますが、知識と実践は違うので、親の働きかけは続けていきたいと思っています。

講演で、幼児の性器いじりや子どもの興味本位での友達の性器に触れたりすることについて社会が寛容ではなく、子どもの行動に親が騒いで子どもが幼稚園にいられなくなってしまう(将来の変質者だとか、性犯罪者かのように扱ってしまう)という事例があるそうです。
親の教育が必要というように先生はおっしゃっていました。
というのは子どもの性器いじりや他人の性器に興味を持ってさわったりすると言うのは時期が過ぎれば無くなっていくことなのだそうです。
いわゆるマスターベーションは思春期にありますが、思春期の時期もいつか過ぎ去ります。その後の成年期、更年期とそういった性の様々なステージでそこで、大変な思いがずっと続くかのようで終わりが見えないと辛いときもありますが、人生のステージとしてみていき、一時的なものだと分かっていれば楽になります。
マスターベーションにしても、男の子の悩みは深いようで、自分の性についてうまく向き合うことを思春期のマスターベーションで覚えられるとよいとのことでした。
マスターベーションという言葉は自慰というようにも言われたりしますが、自分の性欲と向き合うのでセルフプレジャーという名称が適当ではないか、そして、セルフプレジャーを通して、自分の性欲をコントロールすることを覚える。
パートナーとのセックスは相手とのコミュニケーションであって、自分の性欲を単に満たすのであればセルフプレジャーでよいのではないかというお話をきいて、なるほどと思いました。
そのあたりではセックス=自分の性欲を満たす行為を思っていたけど、確かにそうではないのかもしれないなあと思います。
セックスを通してのコミュニケーション、パートナーシップというお話でも村瀬先生は本を書いていらっしゃいますが、その辺りはまだまだ奥が深くて、私ももっと学ばないといけないなあと思います。

まだまだ話は続くのですが、続きは別にまたアップします。
実はこの倍くらい書いたのですが、登録できない単語があるとのことで消えてしまいました。
後日再トライします。今度はワードにして保存しておきます。今てぃーだのほうに問い合わせしています。




  
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Posted by 島袋 史 at 17:50Comments(0)日記勉強会報告性教育

2014年03月14日

性教育講演会

今日は性教育講演会のお知らせです。

テーマ「沖縄の子どもとセクシャリティー」
日時:2014年3月29日(土)13:00~18:30(受付12:30)
場所:沖縄国際大学13号館 資料代:2000円

◆講演① 13時から14時30分
『思春期の性と生を育てる家庭・学校』
講師:村瀬幸浩(一橋大学・津田塾大学講師)

◆講演②14時45分から16時15分
『変わる・変える~女たちのこれまで、そしてこれから』
講師:山城紀子(フリーライター)

◆実践紹介《すきま性教育の実践》16時30分~18時30分

①思春期(中学生)編 授業者 大江亜紀子(京都市立中学校教諭)
②障害のあるこども編 授業者 平木真由美(京都市立中学校養護教諭)


お申込み・お問い合わせ先
FAX098-895-3147
電話090-4470-7189
メルアド okiseikyou2012@gmail.com
(①名前 ②フリガナ③所属④住所⑤連絡先)明記されてお申込みください

★ゆいクリニックで対応は致しかねますのでお間違えの無いようにお願い致します

村瀬先生は島袋の高校の時の恩師です。村瀬先生は私のことは覚えていないと思いますが、高校時代に先生に性教育の講義を受けていて、その後高校を辞めて大学の講師になられて本を書かれていたので、先生の著書をいくつか購入して読みました。
時間が許すなら私も講演会に参加してみたいと思います。

村瀬先生著書

性のこと、わが子と話せますか? (集英社新書) 村瀬 幸浩 (2007/8/17)

大切なからだ・こころ (もっと自分を好きになるドキドキワクワク性教育) いがらし あや、 村瀬 幸浩 (2011/2/23)

すてきな夫婦暮らし―60歳からのスローライフ 村瀬 敦子、 村瀬 幸浩 (2009/11)


  
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Posted by 島袋 史 at 15:39Comments(0)催し物性教育
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