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Posted by TI-DA at

2015年12月31日

大晦日のブログ更新 皆様良いお年をお迎え下さい

12月に入ったかとおもったら、あっと言う間に大晦日になってしまいました。大晦日にすでに2人の赤ちゃんが産まれました。これからお産になりそうな方も2人いて、大晦日生まれか元旦生まれになるのか楽しみです。

ブログの更新については12月に入ってから是非更新しないと(一つは11月からかかえた宿題でしたが)と思いつつ、なかなか更新出来ずにいましたが、大晦日になってやっと更新ができてほっとしています。

今年は、当直の先生に来ていただけるようになって、たくさん内地へ出掛けて勉強した年でした。
色々と新しい出会いもあって、出会いに感謝です。

来年も講演会や色々な催しなど、また新しい妊婦さんむけクラスのスタートなどなどと楽しみなことがたくさんあります。

朝、トイレにおいてある時計の温度計は20.4度で、いつもより寒い日だと思っても20度あるんだなと思いましたが、あしたの天気予報は晴れで、初日の出も拝めそうで、穏やかな年末年始になりそうですね。

子ども達に夜読み聞かせていた「二十四の瞳」を昨日で全て読み終わりました。
子ども達には少し難しいところもあったかもしれませんが、最後まで読めて、私が一番楽しんでいました。子ども達にはお母さんの本ばかり読まないでと言われつつも子ども達用の絵本も読みつつ、全部読めて一区切りと思っています。
本を読んでいて、物語の中で、近くの小学校の先生が逮捕されたり、アカの本を持っていること自体が非難される軍国主義の世の中に向かっていく様子が描写されていて、今の日本に照らし合わせて心配になります。主人公の大石先生の息子が、戦死することが憧れで、早く中学生になって戦争に行きたい、お母さんに「靖国の母になれんじゃないか」とかたりかける様子のところで、教育の怖さを感じつつ、胸が痛みました。
以前、せんそうのつくりかた の絵本を紹介しましたが、どんな理由があっても戦争が正当化されることは無いと思っています。
武器を作るよりは身体に安心で栄養のある野菜や食べものをつくることが必要だと思います。
TPPも導入されようとしていますが、とにかく安さだけを求めるのではなく、食の安全を大切にできる世の中であってほしいと思います。

ゆいクリニックでは、無農薬玄米を取り寄せして食べていますが、今後この安心安全なお米が手に入らなくなるのではないかとふと心配になります。
今は色々と材料を厳選して食べられることのありがたさを感じつつ、今後も平和な世の中であることを願いします。

もうすぐ2015年は終わりますが、皆様、よいお年をお迎え下さい。

                                                         2015年12月31日 島袋史
  
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Posted by 島袋 史 at 16:13Comments(0)日記

2015年12月31日

ホメオパシー 中間セミナー 受講報告と沖縄ホメオパシー一般セミナーの案内

私は、約六年ほど前にホメオパシー認定医の資格をとりました。
ホメオパシーを知ったのは八年ほど前ですが、最初は助産師諸喜田睦子さんの講義を受けました。それから、その後しばらくはホメオパシージャパンの講義を受けていました。
それはそれで素人むけにわかりやすく、レメディを知る導入としては良かったと思います。
由井寅子さんは、色んな取り組みをしており、日本にホメオパシーを広めた功績はすばらしいと思いますが、講義を受けていて、とてもよいと思える部分と、違和感を感じる部分がありました。
良いと思える点は、表面的な症状を押さえ込むと病気は深部に向かってしまうので安易に薬を使うことへの警鐘です。

私もその意見には賛成で、安易な抗生剤の使用(単なる風邪に抗生剤が処方されるのは日本が突出しているそうです。)や薬の使用よりも、病気の原因をただすことは大切だと思います。風邪を引きやすい体質改善だったり、栄養の見直しだったり。
又、子どもの発熱や急性期治療にはホメオパシーはすばらしいと思います。うちは子どもが風邪をひいてもよっぽどでなければ薬を使いません。ホメオパシーに懐疑的だった夫も、子どもが体調不良を訴えると何かないか?とききます。
先日、次男がじんま疹になり、お風呂に入る前と後からほんの1時間ほどであれよあれよと全身に膨疹を含んだ湿疹がでました。あまりかゆがってはいなかったのですが、翌日からキャンプに出掛けるのに、出先で症状が悪化してはいけないということで、夫のほうからなにかレメディをあげてと言われたりしました。何にしようかなと考えているうちに、どんどん症状が悪化してきたので、ステロイドの軟膏を塗ったりしつつホメオパシー治療も行いました。軟膏もホメオパシーも両方やったので、どちらが効いたかはわからないですが、翌日にはすっかり湿疹は良くなり、次男は元気にキャンプに行けました。

また違和感を感じた部分は、とにかく徹底してホメオパシーのみで治療することを勧めているように感じたことです。
現代に生きているのであれば西洋医療の恩恵を受けつつ、それでもうまく行かない場合には代替医療も用いる統合医療の考え方が自分にはしっくりします。
風邪に安易に抗生剤を使うのは反対ですが、溶レン菌感染症と診断されたら、抗生剤の適応があると思います。
抗生剤を使えば1週間で治るのを、ホメオパシーだけで1ヶ月以上治療することの意味はどれだけあるのかな?と思ってしまいました。
講義をうけながらそんなふうに思っていたところで、ホメオパシー医学会というところが有り、基礎セミナーを受講することが出来ると言うことを知り、約七年前に東京まで講義に出掛けました。年に数回講義があり、また講義の後に試験をうけて、認定医の資格をとったのでした。

ホメオパシー医学会では、ホメオパシーの適応として、

急性疾患の場合は、対症療法的にスピーディに利用できます。

  慢性疾患の場合は、次のようなときに利用できます。

  ①従来の治療が効果的でない場合

  ②従来の治療を行うことが安全でない状況のとき

  ③従来の治療では副作用が起こる危険がある場合

  ④従来の治療における薬の量を減らしたいとき
と紹介しています。

又、
Q:レメディは、西洋医学の薬や漢方の薬と一緒に服用できますか?

A:できます。レメディには、何かを抑える働きは確認されていません。むしろ、現在服用している薬を急に中止することはたいへん危険です。薬の服用を中止するのは、ホメオパシーにかかわりなく、あくまで医学的見地にもとづいて中止できる状況になったときに、中止して下さい。量を減らすときも同様です。

http://www.jpsh.jp/%E3%83%9B%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%81%A8%E3%81%AF/q-a/

ホメオパシー医学会の理事長である帯津良一先生は、癌の治療に様々な治療を行う統合医療を行っていて、化学療法とホメオパシーは同時に使えるとおっしゃっていて、とにかく効果があるものはどんどんやったらいいというその考え方に共感出来ます。
又、ホメオパシーについてはプラシーボ効果(薬でも無いはずの物を飲んだのに薬を飲んだ時と同じように症状が回復することなどを意味する。 )にすぎないという批判に対して、プラシーボでも何でも証拠があるかどうかではなくて効けば良いのではないかと言っているのですが、表面だけをみる科学ですべて説明出来無くても、実際に効果がある事例の蓄積はあると言われてはいます。
どう証明するか、医療として確立していくのかはまだ課題はあると思いますが、妊娠中や子ども、授乳中など産婦人科領域ではホメオパシーの治療を必要とする人は多いかと思います。

ホメオパシーの基礎コースをうけて、代替医療を利用する場合に、ポイントとして、高額過ぎないこと、その医療だけを行うように押しつけない治療方法を選ぶ方がよいというアドバイスをうけて、なるほどと納得したのでした。

前振りがかなり長くなっていますが、そんな風にホメオパシーの勉強をすこしだけかじりましたが、基礎コースだけでは、急性期の対症療法には少しは対応できても、まだまだ勉強不足を実感していました。
自分自身勉強の必要性は感じていてもなかなかそれ以上には勉強できていなかったのが、今年から中間セミナーをうけて更に勉強する機会を得ることが出来て、ホメオパシーの奥の深さをみつつ、極めるには道は遠いのだと言うことが少し見えてきました。
2ヶ月に一回勉強に出掛けて、お留守番に来てくれる先生にも感謝ですし、お留守番の間にお産の予定の方には申し訳ないのですが、勉強する機会を頂けていることは本当に有り難いです。

中間セミナーでは、レメディのことをかなり深く勉強する機会をもらっています。そこで英語の教科書を読まないといけないということで本を買ったのですが、苦手も克服しつつ、分厚い本を前にやるしかないなあと思っているところです。

そんなところで、なんと、セミナーの講師の先生である板村論子先生が沖縄にいらしてくださって、一般セミナーと症例検討会を開いて下さることになりました。
一般セミナーでは、ホメオパシーについてわかりやすく説明して下さいます。

一般向けセミナー
沖縄会場 ゆいクリニック さんルーム
2016年2月7日(日) 午後3時から~ 約1時間半

ホメオパシーを知ろう

"ホメオパシー"という言葉をはじめて聞く人も多いと思います。
日本ではほとんど知られていないホメオパシーですが、200年以上続いている相補・代替・伝統医療のひとつです。ヨーロッパの多くの国々で医療として普及し、健康保険制度に取り入れられている国もあります。
日本ではホメオパシーは始まったばかりです。実際まだホメオパシーの治療ができる医師の数が少なく、さらに残念なことに、一部では医師でない人によって治療行為がなされています。

ホメオパシーとは一体どのような治療なのか、本当にホメオパシーは効くのか、安全な治療なのか、治療を受ける人の中にはこのような不安を持っている人もいるのではないでしょうか。そこで、一般社団法人 日本ホメオパシー医学会では、一人でも多くの方にホメオパシーについて知っていただくために、一般向けのセミナーを行っています。ホメオパシーに興味のある方、これからホメオパシーの診察を希望されている方はぜひご参加ください。

内 容

 ・ホメオパシーとは? ・ホメオパシーの薬とは?
 ・ホメオパシーの診察とは? ・ホメオパシーの順応とは?
 ・ホメオパシーは安全か?

一般セミナーの後には、医療者向けに症例検討会が予定されています。
症例検討会は5時からです。

是非ご参加下さい。

又、昨年ホメオパシー学会が東大構内で行われました。ちょっとお上りさんの気分で赤門の写真を撮ってみました。



会場は8階でみはらしが良かったです。



以上セミナー紹介と勉強会報告でした。

  
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Posted by 島袋 史 at 12:51Comments(0)さんルーム催し物勉強会報告

2015年12月16日

妊娠初期の出血

妊娠初期に出血すると、流産になってしまうのではないかしら?と心配になる方も多いと思います。
ゆいクリニックでは、妊娠初期の方みなさんに、初期は少々出血してもあたりまえ、流産するかどうかは赤ちゃんの運命、治療はあまり効果は期待できない、特に運動制限は必要ありませんと説明しています。

以下は、ゆいクリニックでお渡ししている説明の文章です。
よかったら参考にしてみてくださいね。


ニコニコ妊娠おめでとうございます。安心して妊娠初期を過ごしてもらうためのQ&Aです。

【Q&A】
Q: 妊娠初期に出血が時々でてきます。流産が心配ですが、来院した方がいいのでしょうか?

A:産婦人科を訪れる全妊娠の10~20%頻度で流産します。流産は決してめずらしくはありません。その流産の原因のほとんどは、妊娠した卵そのものであることが多いのです。(たまたま出会った卵と精子の組み合わせが悪く、染色体異常のことが多いのです。)
もともと育たない妊娠が、自然淘汰によって流れるようになっているのです。
 流産か、正常に妊娠経過していくかの分かれ目は、出血があるかどうかではなく、妊娠した袋(胎嚢)に胎児心拍(心臓の動き)がみえてくるかどうかで、決まってきます。心拍さえ見えてくれば、多少出血があろうと流産することは非常にまれであります。出血がなくても、妊娠7週までに心拍が見えてこなければ、流産の可能性を強く疑います。
 従って、出血があっても、自宅で様子をみて構いません。
 
 ただし、非常に強い腹痛がある、出血がとても多い、などの症状があり心配であれば、来院した方がよいかどうか電話をして相談してください。

Q:流産にならないように安静が必要でしょうか?

A:妊娠中には特別な安静は必要ありません。妊娠初期に、妊娠に気づかずに毎日ジョギングをしていた人とそうでない人との間には流産の頻度は、ほとんどかわらないことがわかっています。お腹の赤ちゃんを大事にすることは大切ですが、体調がよければお産にむけての体力づくりのために、むしろ気持ちよく体を動かすことをお勧めします。  

 よつば
  
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Posted by 島袋 史 at 16:10Comments(0)診療

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産婦人科ゆいクリニック http://www.yuiclinic.com/