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Posted by TI-DA at

2014年11月23日

琉球新報 南風 連載投稿記事掲載 第11回 フリースタイル出産

第11回 南風記事  「フリースタイル出産」が掲載されました。

今回の連載で書こうと思っていたフリースタイル出産ですが、これを発表していいかどうかちょっと迷いました。
特に赤ちゃんの頭がでてから、お母さんに立ち上ってもらって出産するというのは産科の常識からは考えられないので、
読んだ人から批判がありそうな心配もあります。
でも、今までも結構変わったことを書いているので、ぜひ書いておきたいことは発表しておこうと思いました。
なので、発表出来てよかったです。
また、これをかくと、ではフリースタイル出産ではなく、分娩台のお産や帝王切開では、お産の達成感は得られないのかと突っ込みどころありなので、帝王切開でもお産の体験は素晴らしいということを次回書きます。

以下掲載文です。

現在、多くのお産は分娩台の上で行われています。しかし、分娩台は産む人の快適さより、お産を介助する人にとって都合が良いように作られています。産む人は仰向けに寝かされてしまうため、赤ちゃんを産み出す力を発揮しにくくなることがあります。分娩台を使わないお産では、出産する女性が主役です。産む人が自分の好きな体勢を取り、自分自身の力を最大限に使うことができるので、分娩台の上よりも赤ちゃんが生まれやすい体勢がとれて、より主体的にお産に向き合うことができます。これをフリースタイル出産といいます。
フリースタイル出産の場合、分娩台の上とは異なり、自由に体勢を替えることができます。腰が痛くて辛いときは、楽な体勢になって腰を押してもらうと痛みが和らぎます。お産がなかなか進まないときも、陣痛の合間に楽な体勢で休むことも可能です。赤ちゃんがとても大きいときには、赤ちゃんの頭が出てきても肩がなかなか出てこないことがあります。そんなときは産婦さんに立ち上がってもらって、重力の力を借りながら最大限に息みます。すると、それまでうまく出てこられなかった赤ちゃんが、お母さんと重力の力を借りてするりと出ることができるのです。赤ちゃんの頭が出たまま、夫の助けを借りながらすっくと立ち上がる産婦さんの姿には、女性の力の素晴らしさを感じます。
お産を通して、女性はより良く生きるチャンスを得ます。さらに、赤ちゃんと一緒に自分も生まれ変わったと感じることもあります。自分の力で赤ちゃんを産み出すことで、自分の能力を見直し、自信を持って育児をスタートさせることができるでしょう。育児が辛いと感じたとき、お産で得た自信は、きっとそれを乗り越える大きな力になるはずです。

%E5%8D%97%E9%A2%A8%EF%BC%91%EF%BC%91%E5%B3%B6%E8%A2%8B.pdf (PDF: 275.43KB)
  
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Posted by 島袋 史 at 16:30Comments(0)投稿記事

2014年11月15日

Amanndaさんと一緒に食事会

アメリカ人のドゥーラ Amannda さんとゆいクリニックで出産されたアマンダさんの出産準備クラスを受講してゆいクリニックで出産された方とゆいクリニックで出産予定の方とゆいクリニックスタッフで一緒に食事会をしました。
基地の中のレストランでの食事会との企画でアマンダさんの招待でした。
基地内に入ったのは学生時代以来なので20年ぶりくらい?
テロ以来、かなりセキュリティが厳しくなっていると言うことで、一人の基地関係者につき6人までしかパスをもらえず並んで手続きに結局30分以上かかり、やっと手続きを終えて、基地の中へ。
ゲートから入るとすぐにレストランがありました。
お食事はアマンダさんが言ったとおり、unhealthy food でしたが、ピザとパスタをたべて、みんなでお食事を楽しみました。



アマンダさんから妊婦さんと赤ちゃんと両親の置物をもらいました。2階の食事するお部屋に飾りたいと思います。



みんなで記念写真を撮りました。

アマンダさんは沖縄でドゥーラをやっています。
ドゥーラとはお産の時に寄り添って、お産する女性をサポートするというお仕事です。

アマンダさんの所属するドゥーラのサイトは以下です。
http://www.oceansidehypnobirthing.com/

日本ではあまりなじみのない職業だなと思いますが、日本の場合には、助産師さんがドゥーラとしても活躍しているので、そういう職業がないのだと思います。

なかなか経験できない楽しい食事会でした。




  
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Posted by 島袋 史 at 09:02Comments(0)日記

2014年11月08日

琉球新報 南風 連載投稿記事掲載 第10回 母乳と薬、お酒、たばこ

第10回 南風記事  母乳と薬、お酒、たばこ が掲載されました。

母乳育児中の薬を飲むと、赤ちゃんに影響がないか心配になりますよね。
ですが、母乳育児の良さをよくしっていれば、お薬を飲んだくらいで母乳をやめる必要は無いことがよく分かります。
母乳の中にわずかに薬が混ざったからといって、DHA,オリゴ糖、免疫物質などたくさんの大事な栄養が含まれた母乳を人工乳に変更する必要は無いのです。

以下掲載文です。

授乳中にお薬を飲むと赤ちゃんに影響がないですか、と相談を受けることがあります。実に7割以上の薬の説明書に、内服したら授乳はしてはいけないと書かれています。しかし、実際に母親が内服して授乳した場合、赤ちゃんに影響が出ることが分かっている薬は、抗ガン剤や放射性同位元素などの特殊な薬に限られていて、通常使う痛み止め、風邪薬、抗生剤などのお薬は赤ちゃんに影響がないことが分かっています。一方、薬を飲んでいる間授乳を控えると、母親は体調が悪いのに母乳を搾らないといけません。もし母乳を搾らずに授乳をやめてしまうと、母乳は3日でほとんど出なくなってしまいます。ですから、内服中でも授乳を続けた方がよいのです。
授乳中でもグラスでワイン1/2杯、ビール1杯くらいなら赤ちゃんには大きな影響はないことが分かっています。ただ、元々あまりお酒を飲めない人は控えめにしましょう。
喫煙をやめられない母親の中には、たばこで母乳が汚染されることを心配して授乳をやめてしまう方がいます。しかし、母乳をやめても受動喫煙によって赤ちゃんは、中耳炎、気管支炎、ぜんそく、知能の遅れ、身長の伸びの悪さ、将来癌に罹りやすくなるなどたくさんの健康上の問題にさらされます。逆に母乳によって赤ちゃんは様々な病気に罹りにくくなり、IQもより良くなるというメリットがあります。例え母親が喫煙者であったとしても、母乳育児を続けることが大切なのです。たばこか母乳か、やめるとしたらもちろん、たばこです。ぜひ禁煙外来などを利用して一日でも早く禁煙しましょう。
 間違った情報でせっかくの母乳をやめてしまうのはもったいないことです。正しい知識のもとで赤ちゃんのために少しでも長く母乳を続けていけたらよいなと思います。

%E5%8D%97%E9%A2%A8%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B3%B6%E8%A2%8B.pdf (PDF: 287.52KB)

  
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Posted by 島袋 史 at 22:04Comments(0)投稿記事

2014年11月08日

越智啓子先生がゆいクリニックへ来てくれました。

越智啓子先生がゆいクリニックへ来てくれました。
以前から越智先生が沖縄で開業されていることは知っていて、6,7年前には越智先生の講演会に参加したこともあります。
越智先生の講演会ではみんなで一緒にカニ歩き 「すべてはうまくいっている」をしたことが印象的でした。

一度越智先生に会ってみたいなあと思っていましたが、その機会がないままに過ごしていましたが、今回座禅断食の指導をされている野口法蔵先生が沖縄で座禅断食会を主催されるために来沖された際に、ゆいクリニックの浄化のためにお経をあげに来てくださって、その時に越智先生も一緒にゆいクリニックを訪ねてくださったのでした。

野口先生にお経をあげていただいて、また越智先生に素敵なマントラを唱えていただいて、ゆいクリニックには愛があふれていますよとおっしゃっていただいて、参加したスタッフ一同愛に包まれました。

また、野口先生からアドバイスをいただいて、輪廻転生を促す、昔から唱えられているお葬式で使われたお経である「舎利禮文」というお経を人工妊娠中絶の手術を行うときに手術に立ち会うスタッフで読み上げることにしました。

お産を行うクリニックで人工妊娠中絶をおこなっているの?と思う方もいるかもしれませんが、ゆいクリニックでは、しっかりとした中絶のケアを行っていきたいと思っています。術後の避妊、手術をうける人の心のケア、また妊娠継続するかどうかの相談について、妊娠継続を迷っている女性のサポートを行っていきたいと思っています。
また、自分で育てられないけど出産するという人もいると思います。そういう人には特別養子縁組みをサポートする団体の紹介も行っています。気づいたときにはもう中絶ができない週数だったという人もいるかと思います。
そういう人は妊娠中から赤ちゃんを安心して託せる人とつながる事で赤ちゃんはすくすくと育つことができると思います。
生まれたての赤ちゃんが施設に入ると不特定多数の人に養育されることになります。でもそういうケアは赤ちゃんの脳を傷つけることにもなるという説があります。
ですから、産まれた赤ちゃんは両親のもとで育てられることが大切だと思います。

話がそれましたが、越智先生がゆいクリニックにいらしたときに、今度ゆいクリニックでスタッフ向けにお話会を開いてくださるということをお願いすることができました。
越智先生は胎内記憶の研究で有名な産婦人科医池川明先生と共著で
「魂の処方箋」 という本を出されています。妊娠出産にまつわるお話含めて興味深いお話が伺えることと思います。

越智先生と一緒に写真を撮りました。




また、先生から教えていただいて、恩納村にあるクリニック併設の天の舞というカフェに遊びに行ってきました。

http://www.tennomai.jp/

お食事をした後に、越智先生にもお会いすることができて、先生もいらして、診察室も見学させていただきました。
診察室からはテラスにでて海を眺めることができます。
海に向かって先生と一緒にカニ歩き、「すべてはうまくいっている」を唱えました。力をこめて「えいえいおー!」パワーをもらいました。
ちび達も一緒だったので、子どもたちも一緒にやりました。















越智先生ありがとうございました。  
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Posted by 島袋 史 at 07:10Comments(0)日記

2014年11月04日

琉球新報 南風 連載投稿記事掲載 第9回 子どもとのコミュニケーションを大切に

第9回 南風記事  子どもとのコミュニケーションを大切に が掲載されました。

7年ほど前に、子どもにテレビを見させることの弊害についての講演を聴いて、
子どもとメディアの研究会に入りました。
http://komedia.main.jp/

もともと私自身、テレビは一日30分まで、と制限されて、普段からあまりテレビをみないで本ばかり読んで育ってきたので、自分の子どもたちもそのように育てています。
上の子どもたちは読書をよくします。
テレビは家にありますが、普段からついていることはほとんど無く、時間を決めて、限られた物だけをみています。

そういうことから、クリニックでもそのような形で、テレビを置かないことにしました。
患者さんで長期入院される切迫早産やつわりの方でPCやテレビ、ポータブルDVDなどを持ち込まれる方もいますが、それは特に制限はしていません。
ただ、産後はあまり目を使いすぎないのと音の刺激も少ない方が良いと思います。

以下新聞投稿文です。

%E5%8D%97%E9%A2%A8%EF%BC%99%E5%9B%9E%E5%B3%B6%E8%A2%8B.pdf (PDF: 278.29KB)




 ゆいクリニックの待合室や病室にはテレビがありません。待ち時間に子どもに絵本を読み聞かせてあげて欲しいのと、テレビの音や映像がお産後のお母さんや生まれたての赤ちゃんに負担があると思うからです。
 2歳までの子どもがテレビ漬けになると、表情がない、言葉が遅い、いっときもじっとしていないなどの問題が起きる可能性があります。視線をテレビに奪われて親子で目を合わせることができず、感情表現や大人とのやり取りが少なくなります。人に合わせた模倣も乏しくなります。すべて言葉が遅れる原因です。五感を使うこと、身体を動かすこと、人と関わることが赤ちゃんの遊びです。何気ない仕草のようでも、赤ちゃんにとっては大切な遊びです。一日に一度は外に出て、自然と触れあって、子供と一緒に自然の光・音・におい・季節を感じましょう。子どもにとって遊びこそが学びなのです。
 小・中学生もスクリーン(テレビ、ゲーム、パソコン、スマホ)に向かわない時間を作ることが大切です。これは「ノー・スクリーン・ポリシー」と言って、全く使わないのではなく時間を制限してスクリーンから離れる約束をするものです。同様な取り組みで子どものコミュニケーション能力が上がるという報告もあります。実践した人達から、家族の会話が増えた、一緒に遊ぶ時間が増えた、子供が早く寝るようになった、子どもの成長に気づいたなどの感想が寄せられたそうです。iPhoneやiPadの生みの親である故スティーブ・ジョブズ氏は、自分の子どもたちにこれらの機器を使わせませんでした。顔を合わせて直接会話をすることをとても大切にしていたそうです。
 子どもの健やかな成長のために、子どもに向き合いもっとお話をしましょう。一緒に絵本を読んだり、身体を使って遊びましょう。

  
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Posted by 島袋 史 at 04:14Comments(0)投稿記事
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産婦人科ゆいクリニック http://www.yuiclinic.com/