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Posted by TI-DA at

2018年07月08日

第11回子どもの禁煙研究会参加報告

7/7 第11回こどもの禁煙研究会が開催されました。
薬剤師会の笠原大悟先生による学校での講義内容の紹介、高橋裕子先生による新型タバコの危険性についてのお話し、永吉奈央子先生による事例紹介とグループディスカッションがありました。
いつも素敵なコンサートが休憩時間にありますが、今回はフルートあんさんぶるでした。
沖縄交響楽団方々がいつも演奏をされていますが、小児科医 安次嶺馨先生が演奏をプレゼントして下さっているとのことでした。

研究会の内容です我、
フィリップモリスは煙がでないので受動喫煙がないとアイコスについて宣伝していますが、まったくそんなことはなく、禁煙を試みて電子タバコや加熱式タバコに変えるのではなく禁煙しましょうというお話しがありました。

事例紹介では子どもの禁煙については継続が大切なのでいかにサポートを続けるかなどグループに別れて色々な議論がありました。

高橋裕子先生は日本きもの学会の会長をされていていつも素敵な着物で会に参加されますが、今回も素敵な夏のお着物でした。
私も今回はお産もなくやっと高橋先生と着物で一緒に写真撮れました。

着物を着る機会がなかなかないので(出かけないので)、着付けは上達せずいつも30分くらいかかってしまいますが、高橋先生は毎日着ていて5分で着られるそうです。

次回のこどもの禁煙研究会は2月予定だそうです。





  
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Posted by 島袋 史 at 06:40Comments(0)禁煙勉強会報告

2016年05月24日

こどもの禁煙外来

今まで未成年が禁煙治療を受けようとすると、自費での診療にならざるを得ませんでした。
今年4月から禁煙外来の保険適応が改正されて、35歳未満は今まであったブリンクマン指数 喫煙本数×年数 200以上というしばりが無くなりました。
ニコチン依存度チェックのみで保険診療がうけられるようになり、治療が受けやすくなりました。

禁煙はいつからやってもメリットがあります。70歳をすぎてから禁煙しても、食事が美味しい、動きやすくなるなどの身体の変化を言われる方もいます。何歳からでも禁煙にトライすることは大切ですが、禁煙するなら早ければ早いほうがいいに決まっています。

小学生から興味本位で喫煙して、その後喫煙をやめられなくなり、学業に差し障るというケースもあったりします。
ですから、大切なのは喫煙防止の教育です。
まずは、タバコを吸わないことが大切です。

小さな子どもたちには、絵本の読み聞かせもよいと思います。
タバコいや!の絵本 (薬物いや!シリーズ)



でも、すでに喫煙を始めてしまった小中学生、高校生は、禁煙外来を受診して保険診療での治療も可能です。

子どもが喫煙していると、集中力の低下や知能の低下、低身長や様々な呼吸器疾患への罹患リスクなどにさらされますが、そのことを子ども自身が自覚して一日も早い禁煙にトライすることはとても大切だと思います。

また友達の関わりもとても重要だと、色んな事例から学びました。

是非、この機会に禁煙にトライしてみて下さい。

禁煙はチャレンジするだけでもとても価値があります。
たとえ1日禁煙するだけでも、健康にメリットがあるのです。

禁煙外来についてはお気軽にお問い合わせ下さい。


  
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Posted by 島袋 史 at 20:06Comments(0)禁煙診療

2015年03月08日

こどもの禁煙研究会と禁煙アドバイザー育成講習会

昨日は、こどもの禁煙研究会と禁煙アドバイザー育成講習会に参加してきました。
午後3時から午後9時までというハードスケジュールの講習会でしたが、ゆいクリニックの看護師3名と忠雄先生も一緒に参加しました。
幸い講習会の間お産もなく、呼び出されずに無事に全て受講して帰ってきました。

こどもの禁煙研究会では、小学生へのタバコについての教育の実際や高校での取り組みについて学びました。
また、高橋裕子先生からは、こどもへの禁煙支援の実践について奈良県の取り組みをふまえて紹介していただきました。
また、今回は、ゆいクリニックで、禁煙支援がうまく行かなかった事例紹介をさせてもらいました。

ゆいクリニックでは今までに妊娠中の方の禁煙支援に取り組むことはありましたが、こどもの禁煙支援の経験はあまり多くありませんでした。
ただ、小学生、中学生、高校生が喫煙習慣を持ってしまうと、学校に行けなくなったり、学力にも影響があると思います。そんな子ども達に治療の場があるということを伝えていくことは大切だと思います。そのため、こどもの禁煙外来も今後始めて行こうと思います。
こどもの禁煙治療の場合には薬の治療では保険がきかないため(もともと喫煙自体が認められていないため)、自費診療となります。
そのため、治療費についても今後費用を設定して行っていこうと思います。
よく禁煙外来での診療費用が、自費の場合では高いと言われることがありますが、タバコを吸い続ければ結局かなりの金額がかかりますし、その上、子どもの場合には学校での素行や学力に影響するため、その将来への損失ははかりしれません。
そのため、自費で診療を受けても全く高いことはないと思います。

タバコ代一箱 400円として、一日10本の喫煙の場合、 一ヶ月6000円
子どもの禁煙外来(自費診療)  初診料+ニコチンパッチ代金で5000円くらいの費用になるかと思います。

これは単純な費用の比較ではないのです。
また今回の研究会の話のなかで、子どもの禁煙の成功は家庭内や友人の喫煙状況にも大きく影響するという話題ができました。
子どもの喫煙が分かって禁煙外来に子どもを連れてきた親が、子どものために一緒に禁煙すると子どもの禁煙成功率は高くなるのだそうです。ですから、親の意識改革も必要だと思います。
子どもの将来のために、是非一緒に禁煙をしてもらえたらと思います。

後半の禁煙アドバイザー育成講習会では、高橋裕子先生と三浦秀史先生の講義を受けました。
その中で印象に残った言葉をいくつか紹介します。

三浦秀史先生の講義より

禁煙した人が再喫煙した場合、失敗ではなく、転んでもまたスタートに戻って走り出せば良いのです。禁煙の失敗は、禁煙したいという気持ちを失ったときなのです。

禁煙は大変な忍耐が伴うのでかわいそうではなく、禁煙して幸せになる

医療者が禁煙させるという意識ではなく、禁煙の意志をサポートする。患者さんが主役で、患者さんからエネルギーをもらう。
正論を言うのは上から目線になってしまう、そうすると通じない。

高橋裕子先生の講義より

喫煙者心理に基づく簡単動機づけ声かけ法
sustinable 禁煙支援 (地球環境を保全しながら継続していく事業として)
4AプラスA  Accept 承認
         Admire 賞賛
         Ask    質問
         Advice   助言
        +
         Arrange  今後への準備

まずは相手の言葉を認めて、それから相手をほめる。
そして、すぐに効果的な質問  おきて何分でタバコをすいますか。または家族がいる人には、家の何処でタバコを吸いますか。

こうしたことから、禁煙の意志がない人も禁煙治療を開始することができることがある。


禁煙外来での禁煙成功率はまだまだなので、みんなでスキルアップしてよりよい禁煙支援を今後も行っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。




  
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Posted by 島袋 史 at 05:04Comments(0)禁煙勉強会報告

2014年06月30日

禁煙外来を始めるに至ったいきさつ

ゆいクリニックを開業するまでは、総合病院の産婦人科で働きながら、妊婦さんでどうしてもたばこがやめられない方や、妊婦さんのパートナーさんに是非禁煙してもらいたいと思って、赤ちゃんのためにと禁煙をお勧めしていました。

小さい赤ちゃんを迎える家庭では、子どものために、是非たばこの受動喫煙の害をなくすために禁煙をお勧めしていました。

ただ、総合病院では内科で禁煙外来をやっており、自分自身で禁煙治療の状況を確かめられないもどかしさがありました。
そのため、ゆいクリニックオープンと同時に禁煙外来もスタートすることにして、自分自身で禁煙治療にかかわるようになりました。

最初は生まれてくる赤ちゃんのために家庭内喫煙を避けるために禁煙をお勧めしていましたが、今では、ゆいクリニックを受診するすべての女性に、健康のために禁煙をお勧めしています。
今は禁煙したいと思っていない方もいるかもしれません。でも、考え方を変えればたばこはいいことはあまりなく、やめるといいことがたくさんなので、やめた後のいいことを少しでも知ってもらいたいと思っての事です。

最近は妊婦さんや妊婦さんの家族、婦人科受診の女性だけでなく、男性も禁煙外来を受診される方が増えてきました。
産婦人科だからと、男性の場合には受診を尻込みされる方もあるかもしれませんが、禁煙外来に関しては老若男女問わず受診OKです。
10代の方は禁煙外来を保険診療で受診することができませんが、禁煙することで得られるたばこ代の節約や健康のことを考えると禁煙外来治療費は安いものです。また、若ければ若いほど、健康への問題や生活への影響が大きい(学校へ行けなくなるなど)と言われています。是非ご相談ください。10代の方は、治療のためには親子で受診がよりよいです。

当院では禁煙科学会主催、禁煙アドバイザー講習会を受講した「禁煙支援士」の資格をもった看護師が、禁煙外来サポートを行っています。
また、院長島袋史も「禁煙支援士」の資格を持っています。
どうか安心して禁煙についてご相談ください。

タバコをやめられないのは、タバコを吸っている人の意志の弱さではなく、ニコチンのもつ強い依存性が原因です。
このような喫煙習慣は「ニコチン依存症」といわれ、治療が必要な病気とされています。
病気は意志の力だけで治せるものではありません。
お医者さんと禁煙すれば、あなたに合ったアドバイスを受けられるほか、禁煙の治療薬を処方してもらえるので禁煙の成功率が高まります。

一定の要件を満たすことで、禁煙治療に健康保険等が適用され、経済的な負担も軽くなります。

もし禁煙したいけど迷っている、もしくは家族に禁煙を勧めたいと思っているという方、禁煙外来受診をお勧めします。
  
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Posted by 島袋 史 at 17:36Comments(0)禁煙

2014年05月25日

第4回子どもの禁煙研究会

子どもの禁煙研究会に行ってきました。

お話の内容は、学校医の先生の小学校での喫煙防止活動報告、喫煙防止教育、禁煙薬物療法の効果と限界、妊婦の喫煙の現状と支援の課題、発達障害診療における禁煙支援の試み
などでした。
3時間の研究会はあっという間でした。

今回は今まで禁煙には参加してこなかった夫と一緒の初参加で、今後は夫も禁煙外来デビューできそうです。
小児科医ののだ先生のお話を伺うことができて、今後は小児科外来でも子どもの同居家族の禁煙のために禁煙外来を行っていけそうです。

禁煙外来ではしっかりと禁煙を決意された方が禁煙できるまでフォローしたいということと、薬物療法に関しては、自費だと高いというイメージがありますが、一日約500円、これなら喫煙とあまりかわらない費用で禁煙できますよ、ということを伝えたいと今回の研究会の収穫でした。
また、学校医の先生の取り組みで敷地内禁煙を提案したという話素晴らしいなあと思いました。
以前、子どもの小学校の運動会でグラウンドのすみでたばこを吸う保護者をみかけて、そばを通るときに苦しい思いをしたものです。
学校は子どもを優先して守るべきで、分煙ではなく、完全禁煙にするべきであり、その取組は子どもを喫煙者にしないと言うことにつながるという講師の先生のお話にあらためて感心しました。

防煙教育の大切さをあらためて感じました。
まずは子どもが中毒にならないことが一番大切なのだと思います。興味本位の喫煙から中毒になってしまって生活がかわり苦しい思いをする子どもたちの様子をうかがうと、絶対に手を出さないことが大切、そのための教育だと思いました。
中学生が家にあったたばこを吸って中毒になり、学校では吸えないからと学校に行かなくなったり、小学校6年生が修学旅行前にたばこを吸うようになって、修学旅行に行かないと言い張ったり。
子どもは簡単に中毒になってしまう。でもニコチンパッチが著効するのも子ども。喫煙習慣をつけさせないように、子どもの周囲の大人の禁煙がとても大切だとあらためて思いました。

喫煙の害が浸透して喫煙者は減っている中、教育をしっかりすることで喫煙者がもっと減り、健康被害は減っていくと思います。
そのためにも防煙教育(喫煙防止教育)を子どもたちにしっかりと行き届かせられると良いなあと思いました。

発達障害についてのお話で、素因はあっても環境が大切。受動喫煙があるような環境が発達障害を起こすというお話がありました。
家庭内喫煙をなくすために親の教育も一緒にしていかないといけないなとお話を伺って思いました。

また、講師の先生が、私の目標は世界平和と次世代育成です、と言われていて、しっかりとテーマをもっているのは素晴らしいと感心しました。
私自身、子どもたちには生きがいをもって、やりがいのある仕事をして社会貢献して欲しいと願っています。
でも自分自身の目標がここまできちんと壮大なテーマで規定されて目標にむかっているかというとなかなか・・・。
ゆいクリニックをつくった目標は、親子の絆作りをサポートする、幸せなお産をサポートすると言うことですが、大きな目標をもって目標に向かって頑張りたいなあとお話を伺いながら思いました。
また自分の子どもたちには親の思いがうまく伝わっていないと感じる事も多いので、なんとか伝える機会をもちたいと思いました。

以上研究会参加報告でした。
  
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Posted by 島袋 史 at 06:39Comments(0)禁煙

2014年04月27日

私とたばこ

私とたばこの最初の関わりは、小学生のころにいとこのお姉ちゃんが吸っているのをみて、たばこをくわえてみたことでした。また、大学生の頃にもたばこを吸ってみた事があります。でも、幸いなことに習慣にはなりませんでした。

今、防煙教育の大切さが言われています。
子どもたちにたばこの害について知ってもらうこと、中毒にならないためには最初の一本に手を出さないことが大切なのです。
中毒になってしまうとやめることがとても難しくなります。
一度喫煙者になってしまうと、10年たっても、まだ「禁煙中」なのです。いつも再喫煙のリスクをかかえる事になります。夫がタクシーの運転手さんとのおしゃべりで、
「禁煙してもう10年になるけど、いまだにたばこを吸いたくなるよ。」
という話をきいたと教えてくれたことがありました。

私の夫は高校生の時に喫煙するようになり、いったんやめた後に大学にはいってまた喫煙するようになったそうです。結婚した当初は受動喫煙についての知識が乏しく、家の外で吸うたばこにまであまり気にしてはいませんでした。
実際は外で吸っていても受動喫煙の害はかなりあり、17m離れたところでもたばこの有害物質がかなり検出されるというデータもあり、子どもへの影響を考えるともっと早くに禁煙してもらえばよかったと、今から考えると思います。
当時は受動喫煙の害を心配してというよりも、夫の健康を心配して、夫に禁煙を勧めてきました。
その頃は、禁煙治療についての私の知識も乏しく、また、手段もニコチンパッチだけと限られていて、チャンピックスはまだ発売されていませんでした。
禁煙するならそのかわりに以前から欲しかった車を買いたいと、当時夫から言われました。
夫は、鼻の前にぶら下がったにんじん(欲しい車)のためか、家族のためか、自分の健康のためか、禁煙を決意してくれて、かなり長いこと禁煙、再喫煙を繰り返しながらいまも禁煙続行中です。
彼の禁煙のために買った車は年月がたち、そろそろ手放そうかという話がでていて、月日がたったことを感じます。
彼が買った車は、私たちにとってはかなり高い車でした。
私にとっては、車は燃費がよく荷物がたくさんつめて動けば上等、見た目はあまり気にしないのです。
それと正反対の彼が買った車(=燃費が悪く、荷物も詰めなくて、4人しか乗れない)は私には価値が分からないのですが、彼が禁煙してくれれば、喫煙を続けた場合のたばこ代金や彼の健康を考えると決して高い買い物ではなく、それで彼がたばこをやめてくれるならとしぶしぶ彼の車を買うのを認めたということがありました。
これに乗り続けるからには、是非禁煙中ということを忘れないでねと言う意味もこめて。
彼にとっては気に入っている車だったので、燃費が悪いことを私から文句をいわれても乗り続けていました。
一時期、燃費が悪いから軽自動車に取り替えてはどうかという話をしたら、
「おれの車を売って軽に乗れだと~」
とちょっと怒っていました。
でも、ずっと乗り続けていた車を今回手放そうという話が出ているのは、やっぱりエコでいこうということを考えたから。
私が開業してからは、私が車で出かけることもそう多くないので、二人で1台の車で良いだろうということになりました。それと、私の乗っていた車を車検に出そうとしたらそれなりの修理代金がかかることがわかり、これを機会に買い換えて二人で一台の車に乗ることにしたのでした。
今まで夫の車は一度も運転したことがありません。夫がさせなかったのです。
時々あちこちちょっとしたことでぶつけたりして私が乗っていたアイシスは傷がたくさんあるので、夫は私に自分の車を運転させたくないようでした。アイシスは両側スライドドアでとても乗りやすく、よい車だったのですが、もともと走行距離が76000kmもある中古を買ったところで、さらに沖縄市から浦添まで毎日通勤で使っていたので、走行距離は10万kmを超えていました。この2年はほとんど走行距離は増えていませんでしたが、買い換えをちょっと前から迷っていたので、この機会に買い換えることにしました。
買い取りをいくつかきいてみたら、値段はつけられませんとのことでスクラップ行きになるところ、修理しても欲しいという人がいたので、もったいないことにならずによかったなあと思っているところです。
今まではずっと中古で車を買っていたのですが、今度は初めて新車にのるので、ぶつけたりしないようにバックモニターとコーナーセンサー付けてなんとか対策したいです。

話はだいぶ脱線しましたが、禁煙、たばこの話に戻りたいと思います。
ゆいクリニックを開業して、念願だった禁煙外来を始めました。
禁煙外来を始めて2年、まだまだ薬を処方することがメインで、十分な禁煙サポートができておらず、成功する人もいますが、うまく行かないひともいる状況です。
本当は喫煙の苦しさに共感できることが大切なのではないかと思っています。それには禁煙経験は必須では無いですが、共感できるカウンセリングのテクニックは大切ですね。
私自身が喫煙者だった経験は無いのですが、本の知識や講習会で学んだことから禁煙サポートを行っています。
スタッフも一緒に勉強して講習会に参加した3人一緒に禁煙支援士の資格をとりました。私はせっかちなのですが、スタッフはゆっくりと患者さんの話を聞いてくれて、頑張ってサポートをしてくれています。
今は夫は禁煙外来に関わっていないのですが、今後夫も禁煙外来に関わってくれたら禁煙経験者として強力なサポーターになってくれるのではないかなとちょっと期待しています。

ところで、私が是非禁煙外来をやりたいと思うようになったのは、妊婦健診をしていて時々たばこがやめられない人がいたためです。
以前は色んな禁煙外来を紹介したりしていました。でも、妊婦健診をしながらその人に直接禁煙指導できればよいのにともどかしさを感じていました。
今は、妊婦さん、子宮がん検診、ピル希望などなどすべてのゆいクリニック受診者とその家族に禁煙を勧めています。もちろん禁煙についての意識は人それぞれのレベルがあるので、禁煙したいと思わない人もいますが、情報だけでも伝えて、その気になったら方法があるよということを伝えたいと思います。自力でやめますと禁煙を勧めたところ特に治療を受けずにやめられる人もいるので、受診がきっかけになってくれたら良いなと思っています。

禁煙については、学べば学ぶほど禁煙って良いことだらけなんだなということが分かります。
禁煙に成功する人は禁煙して良いことをたくさん見つけられる人です。
少し前に妊婦さんで喫煙されている方が禁煙を決意されて、夫婦で禁煙外来を受診して夫婦一緒に出産前に禁煙成功した方がいました。
最近予防接種に夫婦でいらして、挨拶したら,だんなさんも禁煙しているとのことでした。
子どものために頑張っている姿を見ることができてとっても嬉しかったです。

そして、これからは禁煙だけでなく、防煙教育が大切だと思います。子どもたちにたばこを吸う習慣を持たさないようにする、そのためには親が防煙教育についての知識を持つことが大切です。
防煙教育にとってもよい絵本があります。
小学生といわず保育園生のうちから、たばこの害について知ってもらうこと、これが大切だと思います。

また、学校現場に関わる人がたばこについての知識を持つことが大切だと思います。
私が中学生の時にたばこがやめられなくて、学校側がずいぶん頑張ってたばこをやめるように勧めたけれどたばこをやめられないからと退学していった同級生がいました。
当時は禁煙治療という考え方はなく、たばこを吸う=不良 でした。
今なら適切な禁煙治療を施して子どもが勉強できるようにしてがえるのが正しい道だなと思いますが、当時の学校現場にはそのような認識は無かったです。

昔の受動喫煙についての分煙の意識の低さについては一言言いたいです。
医療者でも受動喫煙を避けると言うことには健康被害の重要さを認識していなかったのでした。

次女を妊娠していた13年前。当時働いていた病院の医局は分煙は無かったです。
医局のソファーでみんながくつろいでたばこを吸うのが当たり前でした。
医局のソファーについたて一つあるだけですぐ近くに机があった私は、自分の机で仕事をしているとたばこの煙を吸うことになってしまっていました。
妊娠中だからこそ気になって、当時の医局長になんとかしてほしいと訴えたのですが、今は喫煙室を設けるのは無理と言われてしまいました。
それから数年で、喫煙室が出来、今ではその病院は敷地内禁煙になっているのですから隔世の感があります。
社会の認識が変わることでずいぶん変わってくるなと思いますが、少しでも多くの人がたばこにまつわる知識を身につけて、たばこによる健康被害から身を守り、社会をよくすることができたらと思います。


防煙教育おすすめ絵本

タバコいや!の絵本 (薬物いや!シリーズ)
北沢 杏子 (著), 高橋 裕子 (監修), 今井 弓子 (イラスト), 林 千根 (翻訳)



この絵本はアルコールや覚醒剤についてとシリーズになっています。

他にも

たばこをやめたい王さま―親子で学ぶ禁煙 [単行本]
高橋 裕子 (著), おかもと 香織 (イラスト)




ちょっと脱線してしまいましたが、たばこにまつわることを色々と書いてみました。
  
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Posted by 島袋 史 at 07:23Comments(0)禁煙診療

2014年04月18日

禁煙支援士

禁煙外来というのを知っていますか?
喫煙の害がわかっていてもなかなか禁煙できない人のためにお薬を使って禁煙をサポートするための外来です。
特に呼吸器内科がやっていることが多いですが、その他にもいろんな診療科で行われています。
小児科の先生が受診した子どもの親御さんに禁煙を勧めて、禁煙を行っているという先生も知っています。

そして、私も以前から妊婦さんや妊婦さんのパートナーさんに禁煙を勧めてきましたが、ゆいクリニックを開業するに当たって、禁煙外来もスタートしました。
そして禁煙の実績を積んできて、今回禁煙支援士に認定されました。

禁煙支援士とは

【禁煙支援士認定】
 禁煙支援士認定とは 日本禁煙科学会が、禁煙に携わる皆さんに、 •自分の現時点でのスキルレベルを確認する
•上位をめざしモチベーションを上げる
•外部に対して客観的な評価基準を提供する
こと等を目的として2008年より実施している認定制度であり、。
1.初級禁煙支援士
2.禁煙支援士 ※「中級」禁煙支援士ということがあります。

ということで、今回、講習会の受講やレポートなどの審査を経て、禁煙支援士に認定されたので報告します。

ゆいクリニックの看護スタッフも禁煙講習会を受講して、現在禁煙支援士に申請中です。

今回禁煙支援の症例レポートを提出したのですが、主に妊婦さんの禁煙治療経過について報告しました。中には妊娠前に禁煙治療を希望されて受診し、その後妊娠された方もいました。
あらためて禁煙治療を受けた方の経過を見直してみて、途中で受診されなくなる方が結構いるようなので、外来フォローについてもっとサポートが必要だと認識できました。

当院では妊婦さんとそのパートナーさんに禁煙を勧める際に禁煙外来受診を勧めることが多いですが(自力で禁煙できる人は良いのですが、なかなかそれは難しいので、もし禁煙できないなら薬をいったん使ってでも積極的に禁煙することで結局身体は害のあるたばこの煙にさらされなくてすむと言うことで治療をおすすめしています)、それだけではなく、妊婦ではない近所の人やわざわざ禁煙外来を希望して受診される方も結構います。
男性が一人で産婦人科に来院するのは勇気がいるかとは思いますが、禁煙外来や予防接種に関しては時々成人男性も受診されています。
私としては大人の男性患者さんに応対することがほとんど無いのですが、こと禁煙外来や予防接種(風疹麻疹ワクチンなど)に関しては大人の男性でもOKというところです。

禁煙支援士という肩書きで、中身は特に変わったわけではないですが、今後もしっかりと禁煙サポートをしていきたいと思います。




  
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Posted by 島袋 史 at 01:19Comments(0)禁煙診療

2011年11月27日

禁煙科学会 in Okinawa

金曜日から禁煙科学会が沖縄で開催中です。金曜日には会場には行けませんでしたが、うちわの懇親会というのに参加させてもらって知り合いの先生方に挨拶してきました。
今日は妊娠中の禁煙関連の一般演題をきいてきます。
金曜日土曜日と一般参加OKの講演があったのに告知が遅れてすみません。今日も無料の講演会あります。

13:00-14:30 招待講演II(一般無料公開)
•座長:岡崎好秀(岡山大学小児歯科講師)
•「ガッテン流!健康ウェルカムセミナー2011〜禁煙した!食べ物おいしい!でも太らない!!〜」
        北折 一 (NHKためしてガッテン専任ディレクター)

会場は那覇インター近くで、南部医療センターむかいの隣接する3つの施設です。(すみません。講演がどの建物かちょっとわからないですが、みんな隣り合わせです)
◆沖縄県医師会館
•住所:〒901-1105 沖縄県島尻郡南風原町字新川218-9
•TEL:098-888- 0087
◆沖縄県薬剤師会館
•住所:〒901-1105 沖縄県島尻郡南風原町字新川218-10
•TEL:098-963-8930(事務局)
◆沖縄県小児保健センター
•住所:〒901-1105 沖縄県島尻郡南風原町字新川218-11
•TEL:098-963-8462 FAX:098-963-4402
•URL:http://www.osh.or.jp/guide/guide.html

どうぞご参加ください。  
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Posted by 島袋 史 at 06:12Comments(0)禁煙
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島袋 史
島袋 史
産婦人科ゆいクリニック http://www.yuiclinic.com/