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2018年10月05日

質問:母乳の出を良くするための方法~妊婦クラス母子早期接触と母乳育児質問2018.9

質問:母乳の出を良くするための方法

母乳が良く出る様にするために、母乳分泌の仕組みを知っておくと良いです。
妊娠中は女性ホルモンがたくさんでているので、おっぱいホルモンが働いても母乳分泌はストップしています。
お産がおわって、胎盤がでると女性ホルモンがあまりたくさんでなくなって、母乳分泌が始まります。
お産がおわってしばらくの時期はこのホルモンでのコントロールで母乳が出るまでは2~3日間かかります。
その後はおっぱいの中で乳汁がたまると母乳を出ないようにする成分が働いていて母乳分泌をとめる方向に働くようになります。
つまり、もし母乳をよく出る様にしたかったら、乳房に母乳がたまらないように頻回に授乳することが大切です。
乳房から母乳はいくらだしても空にはなりませんが、空になるかのように頻回に授乳することで、乳汁産生が増えていきます。


母乳中の脂肪濃度はおっぱいの張り具合に比例してだんだん濃いおっぱいが出ます。
おっぱいが張っている出始めのおっぱいは脂肪が薄く、だんだんと濃いおっぱいが出てきて、赤ちゃんは授乳の最後には脂肪たっぷりのクリーミーなおっぱいを飲んでお腹いっぱいになります。

夕方には母乳の出がわるくなって、赤ちゃんがぐずると訴える方もわりと多くいます。
でも、母乳分泌の仕組みからすると、夕方おっぱいの張りが少なく、あまり母乳がたくさん出ない時には、母乳中の脂肪濃度が濃いので、赤ちゃんはエネルギーの高いおっぱいをもらえるので、出が悪いからとミルクを足さないといけないと不安にならなくても大丈夫です。

ということで、母乳の出を良くするためには、できるだけたくさん母乳を出し切るまでおっぱいをどんどん出す事。
母乳の出が少ない時には、脂肪濃度の濃い母乳を赤ちゃんが飲めること。

このあたりがポイントになります。


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Posted by 島袋 史 at 09:22│Comments(0)診療妊婦クラス母乳育児
 
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