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2018年11月03日

夜の授乳で母乳育児をすると寝不足になるのか? 2018.10母乳育児妊婦クラス質問

質問:母乳育児の体験談をもっと聞きたかった。サイトで夜泣きとか2時間おきの母乳で寝不足で日常生活に悪影響が・・・っていう方々がいると聞いた。対策を調べてみたらアメリカ式で放っておくのがいいと見たが、今回のクラスで放っておくと諦め癖がついてしまうと言っていたのでどうしたものかと思いました。

赤ちゃんを放っておくことは、赤ちゃんの心に大きな傷を作ってしまいます。
人間の赤ちゃんはたくさんたくさん抱っこされて、人との絆を作っていって、コミュニケーションや言葉を学んでいくのです。
赤ちゃんの心を守るためにも、たくさんたくさん抱っこしてあげて下さい。

母乳育児をしていて、夜間の頻回授乳が辛いという体験談を聞くと不安になってしまうかもしれません。
での、人間の身体は自然と良く出来ていて、お産後は赤ちゃんに授乳をしながら必要な睡眠が取れるように身体は変化していきます。

授乳中はこの小刻み睡眠でしっかりと睡眠が取れるようにホルモンがサポートしてくれるのです。
もちろん、授乳のたびに起きあがって、飲み終わるまでずっと起きていると辛いことと思います。
なので、添い寝で授乳をしたり、添い寝でうまく授乳できない場合には大きなビーズクッションやソファーにもたれて、授乳中に上手に休みながら授乳するとよいと思います。

ただ、産後1ヶ月くらいまでは赤ちゃんと同じリズムで休むくらい休息が必要です。
赤ちゃんが寝ている間に家事や自分の時間を持とうとして眠らないと睡眠不足になってしまい、疲れ切ってしまったりします。
お産後は1ヶ月くらい、できるだけスマートフォンやコンピューターのブルーライトを避けて、できるだけ読書などもさけて目を使わない生活をしましょう。

産後の養生をしないとずっと後になって健康に悪影響を及ぼします。
この時間はしっかりと大切に休むようにしましょう。
産後の家事など手伝いがあまりない人も無理せず、ここは有料サービスも利用しながらしっかりと休息をとることを強くおすすめします。

母子同室か、母子別室かという議論がありますが、お産直後から赤ちゃんと一緒に睡眠のリズム作りをしてこそ、授乳しながら夜も休める身体作りができます。ひとたび自然のリズムを崩してしまえば、そこから回復するのには何倍もの時間がかかってしまいます。
ですから、お産直後から自然なリズムを練習していくことが大切です。


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島袋 史
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