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2018年09月15日

コーヒーエネマ講習会本日です。

コーヒーエネマ講習会は本日午後2時半からゆいクリニックさんルームにて開催されます。
参加費無料でどなたでも参加出来ますので興味がある方はどうぞ。

下記は、最近コーヒーエネマを始めた方からの質問とそれに対する私の答えです。

質問:割とすぐ、液が入っていくんだけど
液が入った後もチューブはお尻に挿しっぱなしなのでしょうか?それとも抜いていいのですか?

コーヒーエネマの際にコーヒー液がすべて入り終わったら、チューブは肛門から抜いてください。
その際にはストッパーを止めないと身体から抜いたときに、チューブに少しだけ残った液が床に漏れ出てしまいます。

質問:立ったままやると効果は半減したりするのでしょうか?

コーヒー液がしっかりと行き渡るように液を入れるときには右下を横にして身体を横たえて入れた方が良いです。
液が入り終わっても身体の右を下にして横になったまま、休むようにして下さい。
動き回ったり立ち上がると直腸への刺激で早めに排泄したくなったりします。

質問:液はストッパーで調整してゆっくりいれた方がいいのでしょうか?
わざわざストッパーを調節しなくても、約50cmの高さで入れると液が入り終わるのに約2分くらいです。入れ始めてからトータル12分たったら排泄を開始するようにして下さい。入るスピードが速すぎてきついと感じたら調整しても構いません。
もし途中できつくなったら、12分待たずに排泄しても問題ないです。

コーヒーエネマについての説明
健康で若々しく、病気知らずの身体であるためには、腸内に老廃物をためないことが大切です。老廃物を自宅で簡単に除去するための一つの方法として「コーヒー腸内洗浄(コーヒーエネマ)」があります。
コーヒーエネマは80年ほど前に、マックスゲルソンという医師によってはじめられた「ゲルソン療法」の一つです。ゲルソン博士は長年偏頭痛に悩んでおり、西洋医学で治療しても治らなかった自分の偏頭痛を、新鮮な野菜と果物のジュースでなおしてしまったことがこの療法を産み出すきっかけでした。
ゲルソン療法は独自の食事療法とコーヒーエネマを柱とした治療法で、腸の働きを正常に戻して、肝臓の働きを回復させ、身体の解毒を徹底して行うことに重点を置いています。
コーヒーエネマは薬剤ではなく、希釈したコーヒー液を腸に注入する方法で、腸粘膜を痛めることなく、身体の解毒を行い、肝機能を改善させる効果が期待出来ます。
コーヒーエネマ用のコーヒーには乳酸菌やオリゴ糖が含まれており、腸内環境を改善する効果が高いです。

腸が大腸内に長時間(24時間以上)とどまると、腸内環境が悪化し、ウェルシュ菌やクロストリジウム、大腸菌などの悪玉菌が増えます。これらの菌は腸内の未消化物を腐敗させて有害物質を作り出します。有害物質は腸の粘膜を刺激したり破壊したりして、ポリープやがん発生の元になります。また有害物質は血液を通じて体中に送られ、身体のあちこちで不調や病気を起こす原因となります。
腸内に老廃物、毒素、異常発酵物をため込んだりすることで、硫化水素やアンモニア、活性酸素などの有害物質が発生してしまいます。このような有害物質を発生させないためには、食べたものを12~24時間以内に出してしまうのが理想です。コーヒーエネマを行うと大腸内に便がとどまる時間が短くなり、有害菌が増殖すること無く、有害物質が減ります。
コーヒーには多くの化学物質が含まれていてカフェインなどの刺激物質も含まれ、口から飲むとこれらの化学物質が小腸に棲む腸内細菌に悪影響を与えるので、あまり飲まない方が良いのですが、腸に注入すると、腸の中の悪玉菌をやっつけて腸内環境を整えてくれます。
コーヒーエネマを行うと便が大腸を通過する時間が短くなり、腸内環境が少しずつ改善されます。個人差はありますが、だいたい6ヶ月間継続すると腸本来の機能が回復し、自然な排便能力がよみがえります。
下剤を使用することによって起こってしまった腸の色素沈着も消失していきます。
肝機能の解毒を軽減し、新陳代謝がよくなって、肥満の解消が期待出来ます。
腸内の有毒物質や老廃物によって血液やリンパ液の流れが悪くなり、様々な不調(慢性的な肩こりや頭痛、生理痛、冷え性、肌トラブル、疲れやすさ)が起こります。
コーヒーエネマによって有毒物質や老廃物を含む便が早く排出されると、血液はきれいになりリンパ液の流れもスムーズになります。血液やリンパ液の流れがよくなると十分な栄養と酸素が体のすみずみにまで行き渡るので、体全体の機能も向上します。
コーヒーエネマを始めたら、体の原因不明の不調が改善し、肌がきれいになったという人が多いです。
新陳代謝もアップするため、代謝が低下して太り気味だった人はスリムになる傾向があります。
また反対に胃腸が弱くてやせ気味の人は、食欲が増して体重が増えるケースが多いようです。
ただし、コーヒーエネマを単なるダイエット法として考えるのは正しくありません。新陳代謝がよくなって今までより多くのエネルギーが使われるようになった事で、太りにくい体になると理解して下さい。
個人差はありますが、コーヒーエネマを続けていくうちに大腸本来の機能がよみがえり、腸内環境が改善して、多くの人にとって体調がよくなったと実感出来ると思います。

コーヒーエネマ使用時の注意点:

使用時の高さや床からポーチまでの底辺までを約50~60cmとし、それ以上高い位置でのご使用はおやめください。(1mは超えないようにしましょう。)

使用する温水の温度は、40度を超えないでください。(35~36度くらい)

使用する温水は、浄水器を通したもの、もしくはミネラルウォーターを温めてご使用ください。

チューブ挿入の際には肛門内部にもホホバオイルなど潤滑剤を必ず塗ってください。

チューブ挿入の長さは、先端より20cmを目安とし、それ以上の挿入をおやめください。
(挿入の長さが5cm程度で短い場合、溶液が大腸の深部まで行き渡らず、直腸付近にたまる間に下大静脈経由で吸収されてしまいます。コーヒーに含まれる有用成分は、大腸壁全体に張り巡らされた門脈経由で肝臓に運ばれることが重要です。)

チューブ挿入および取り外しに当たっては、肛門や直腸を傷つけることのないように必ずゆっくりと行ってください。
コーヒーの注入は右脇腹が下になるように完全に横になって、片手でチューブを支え、リラックスした状態で注入して下さい。
注入し始めてから約12分で、力まずに排泄して下さい。
排泄時に右から左へゆっくりと時計回りにおなかのマッサージをするとより効果的です。

無理に力んで排便することはおやめください。便座に座っている時間は10~15分程度にして下さい。多少液が残っていても問題ありません。
1L~2Lの良い水の水分補給を行ってください。(ジュースなどではなく、浄水器を通した水かミネラルウォーターで水分補給をして下さい。)一日2回以上行う場合には、更に多めに水を補給して下さい。最大一日2回までにして下さい。

排便後はシャワーなどで肛門の内外を洗浄し、常に清潔にして下さい。

下記に該当する方はHIP WASHをご使用にならないで下さい。 
妊娠中の方、大腸に憩室炎の疑いのある方、腸に癒着のある方、最近開腹手術をした方、
小学生以下の方
肛門や大腸、小腸に病気のある方、またはアレルギーのある方は、HIP WASHのご使用により炎症を起こすことがあります。

他人に対しての腸内洗浄は医療行為で有り、医師の方以外は行ってはいけません。(医師法違反)

体質や体調により、まれに合わない場合がありますので、その場合はご使用をおやめ下さい。





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Posted by 島袋 史 at 05:57│Comments(0)診療栄養
 
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