てぃーだブログ › ゆいクリニック院長日記 › 本、映画の紹介 › 日記 › 栄養 › すべての人にお勧め! 小麦ぬき健康法の本と腸内細菌についてのお話し

2017年06月08日

すべての人にお勧め! 小麦ぬき健康法の本と腸内細菌についてのお話し

昨日の外来では、不正出血を主訴として来院した患者さんが初診でいらっしゃいました。
その方は少し前から皮膚の病気で治療を受けているとのことで、以前に比べると改善されているものの治癒にはいたっていない状態でした。特に他の治療法について聞かれたわけではないのですが、私の方から、ホメオパシー、栄養療法、食事療法などの代替療法について紹介させていただきました。これらの治療法は現在行っている漢方治療と問題なく併用出来るのがよい点です。
その中で食事療法は、無料で行うことができて、しっかりやると効果を実感出来る可能性が高いですよとお伝えしたところ、グルテンフリーのお話しなどご存じないとのことで、ブログでお勧めの本をご紹介しますねとお話しの中でお伝えしました。

ということでこちらの本をご紹介します。

2週間で体が変わるグルテンフリー(小麦抜き)健康法
溝口 徹 (著)
すべての人にお勧め! 小麦ぬき健康法の本と腸内細菌についてのお話し

溝口先生の2016年出版されたこちらの本は全ての人にお勧めです。
小麦乳製品砂糖をやめるだけで体調がよくなるのであれば本当にお得だと思います。実際お金も節約出来ます。
私は、お菓子や甘い物を買わなくなって、かなりお金を節約出来るようになったと思います。

本では2週間の完全除去をお勧めしていますが、私が学んだ中では、除去は最低3週間です。
中毒から脱して身体の変化を感じられるにはそのくらいの時間除去することをおすすめします。

昨日の患者さんは、3週間も除去するのかとびっくりされていましたが、私も最初に砂糖除去の話しをきいたときにはびっくりしました。
まさか自分が砂糖小麦乳製品をこんなに長く除去出来るようになるとは思っていませんでした。
自分が除去食を始める前には、美味しい砂糖入りデザートが食べられない除去食実行中の人をかわいそうと思っていましたが、今では身体に毒なので、砂糖や小麦入りのお菓子を食べたいとは思わなくなりました。
現在は半年間の完全小麦除去食を実行始めたところです。それまではゆるく小麦入りのものや他に食べるものがない場合にはパスタや中華麺、餃子なども食べたりしていました。つい最近から完全除去をやっています。

小麦完全除去を行う場合、外食で困ったりするのですが、今回研修のために内地へ旅行したときには、外食を避けるためにファスティングをやってみました。
といっても昼と夕食を食べないだけのプチ断食なのですが、その間酵素ドリンクとSODサプリメントのみで頑張ってみましたが、意外とおなかがすきすぎて集中出来ないと言うことなく、ファスティング用酵素ドリンクだけで元気に過ごせました。ただ、酵素ドリンクがかなり甘かったので、血糖が気になるところなので、今度酵素ドリンクを利用して断食を行うときには血糖もみてみようかとは思っています。
又、プチ断食後の体調もとても良かったです。

本の内容にもどりますが、本の中では、除去食のみならず、腸内細菌そう(腸内細菌叢)についても説明されています。
腸内細菌叢(そう=くさむら)に棲む細菌は、数は100種類以上、個数は約100兆個にもなります。
この様相は、まるで植物が群れているお花畑の様子ともたとえられ、「腸内フローラ(お花畑)」とも呼ばれています。(お花畑= flora フローラ)
腸内細菌は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つのグループに分けられています。人間の健康によい効果を与えてくれる善玉菌、病気の原因となり得る悪玉菌、どちらの菌にも味方出来る日和見菌です。

妊婦さんの腸内環境が胎児に影響すると言うことは多くの本で書かれていますが、あらためてこうして本を読むと、妊婦さんへの食事指導の大切さを実感します。
腸内細菌はお母さんから受け継いで生まれた時に決まってしまいますが、腸内細菌のバランスは変えることが出来ます。
その理由は、日和見菌(ひよりみきん)の存在です。日和見菌は善玉菌にも悪玉菌にも加勢することが出来るので、日和見菌を味方につけると腸内環境がよくなります。是非日和見菌を味方につけるようにしましょう。
そのためには、いくつかのポイントがあります。

1. 安易に抗生物質を飲まない
腸の中には、多くの細菌が共存して、腸内細菌叢が形成され、腸内の健康を保っています。風邪をひくと抗生物質が処方されることがありますが、抗生物質が腸内の善玉菌まで殺してしまうことがあります。安易に抗生剤は内服しないようにしましょう。

2. 腸内環境を乱す作用のあるものをとらない
抗生物質をたくさん与えられた肉、農薬を多く含んだ食べもの、重金属(ヒ素や水銀)や軽金属(アルミニウム)などの有害金属も避けましょう。水道水は浄水器使用して塩素除去がお勧めです。

3. 遺伝子組み換え食品を避けましょう
大豆やトウモロコシなど、遺伝子組み換え作物に使用されている除草剤は母体の腸を害し、胎児の脳神経の形成を促す物質の活性を阻害する恐れがあります。またこの除草剤は抗生物質と同じ働きをするので、腸内環境を乱します。遺伝子組み換え食品は、ごく一部しか表示義務がないため、加工食品の摂取はできるだけ控えましょう。

4.化学調味料、保存料、人工甘味料を避けましょう
新鮮な野菜を多く摂り、おかず(タンパク質)をしっかり食べて、良質の脂質(米油や新鮮なオリーブオイルなど)を摂りましょう。しっかり噛んでストレスをためずに、規則正しい食事をしましょう。人工甘味料を使用したカロリーゼロは肥満や糖尿病を増悪させる可能性があります。

5.プラスチック製品を見直しましょう。
ペットボトルやプラスチック製の食器や保存容器、ほ乳瓶などに熱いものを入れたり、カップラーメンなどの容器に熱湯を注ぐと、有害物質が溶出しやすいので、使用は最小限にしましょう。

6.ストレスをうまく解消する。
妊娠中はとかくストレスをため込みやすいものです。なるべくストレスを避けてゆったりと過ごすようにしましょう。またストレスを感じたら赤ちゃんにもその状況を話しかけてあげましょう。


本の中では食事を変えることで様々な病気が改善される可能性について症例も交えて紹介されています。
とってもお勧めです。





  • LINEで送る

同じカテゴリー(本、映画の紹介)の記事

Posted by 島袋 史 at 05:22│Comments(0)本、映画の紹介日記栄養
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 29人
プロフィール
島袋 史
島袋 史
産婦人科ゆいクリニック http://www.yuiclinic.com/