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2014年09月13日

琉球新報 南風 連載投稿記事掲載 第6回 たばこの値段

先日、琉球新報 南風 連載投稿記事 6回目 たばこの値段が掲載されました。

たばこの値段が上がれば喫煙人口が減ると言う試算を知ってから、是非今回の投稿で紹介したいと思ったテーマでした。
ニコチン依存に陥ってしまうとなかなかやめられないのですが、タバコに費やすお金が負担になるほどなら禁煙しようと思うはずだし、そうなると医療費も抑制されるから、国全体にもプラスになるはずだと思います。
是非思い切ったたばこの値上げがされるとよいなあと思います。

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以下投稿文です。

前回、子どもたちへの喫煙防止教育の大切さについてお伝えしました。科学的に解明されてきたタバコの健康被害やニコチン中毒の依存性の高さから、子どもたちの将来の喫煙を防止することはとても大切です。すると、子どもたちから素朴な疑問として、どうしてそんなに身体に悪いタバコが売られているの?と聞かれることがあります。確かにタバコそのものを禁止することは理想的(愛煙家にとっては悪夢)ですが、既に産業として確立しているタバコを直ちになくすことはできません。国と地方併せて年間2兆円を超える税収がなくなるのも大変です。そこで、タバコを値上げすることで、税収は確保しつつも喫煙者の減少が期待できるという試算があり、一箱千円にしようと議論している国会議員達もいます。税収に関しては異論を唱える人もいますが、実際にタバコの値段があがると、禁煙に踏み切ろうという人が増えることは、過去の値上げでも実証されています。現在の値段でも一箱四三〇円として一日一箱吸うと、一か月で約一万三千円、一年で約十六万円、五年で七十八万円にもなりますが、これが一箱千円になると・・・凄い金額ですよね。確かに値上げをしても、その強いニコチン依存のために止められない人もいるでしょう。しかし、安易に手が出せない金額になることで、子どもが興味本位で喫煙することは減って、彼らの健康が守られることになると思います。ひいてはタバコによって引き起こされる癌や慢性肺疾患などの病気の医療費、病気による所得や労働力の減少、火災に伴う被害、清掃などの環境保全費用、喫煙時間分の労働力の損失など様々な社会的経済的損失も防ぐことができます。
愛煙家の皆様には耳が痛い話ですが、未来を担う子ども達のために改善していくべきだと思います。




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Posted by 島袋 史 at 03:50│Comments(0)投稿記事
 
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