2014年04月09日
男か女か ~赤ちゃんの性別
妊婦健診で超音波検査をすると、よく赤ちゃんの性別をきかれます。
「あの~、どっちでしょうか」
とか。
超音波検査で性別を間違えることは20週以降まれです。
また、性別を超音波検査で診断するのに適しているのは20~30週くらいかなと思っています。
赤ちゃんが小さすぎると見間違えることがあるし、大きくなると赤ちゃんの向きで見えにくくなります。
私は診察の時、超音波ではっきり性別がみえても、なるべく断定しては言わないようにしています。
というのは、どちらかの性別を期待して万が一間違った場合に親ががっかりしてしまうと赤ちゃんに申し訳ないからです。
ほとんど間違わないとは思いますが、本当はどっちでもいいと思っていたのに、男か女かと聞いて、その性別を期待して、生まれてきたときに違う性別をいわれて、お父さんお母さんががっかりしてしまうと、赤ちゃんに申し訳ないです。
それと、超音波で性別をききながら、できれば男の子が、とか女の子がほしいと言われる方がいます。
でも、赤ちゃんは受精したときから性別はもう決まっているので、男か女か期待してしまう気持ちも分からないでもないけど、それは心の中にしまっておいて、口に出さない方が良いかなと思っています。
というのは赤ちゃんはちゃんと、お母さんやまわりのいうことを聞いているからです。
赤ちゃんは自分の性別を否定されてしまったら悲しい気持ちになると思います。
特にお母さんにはそのままの自分を受け入れてもらいたいと赤ちゃんは思っていると思います。
だから、お母さんはもしかしたら心の中でがっかりしてしまうことがあったとしても、口には出さないで赤ちゃんを受け入れてあげてほしいと思います。
かくいう私も第3子を妊娠しているときに、超音波をみていて、もしかして男の子かもと思った時にちょっぴりがっかりしてしまったのでした。
というのは上の二人は女の子で、男の子の育児は経験が無かったからです。
女の子は、同性だし子育ても男の子よりやりやすい。男の子は大変、というイメージがありました。
もちろんどっちでもいいという状況では、そこまで強いこだわりはなかったので、私のがっかりの気持ちの強さは大したことはなかったですが。
どうしても跡継ぎで男の子を産まないといけないとか、男の子ばっかりで女の子をぜひ育てたいとかいろんな思い、事情があったりすることもあるかもしれません。
でも赤ちゃんはそれぞれ自分の性も状況も選んでこの世にくるとともに、世の中をよくするためにいろんな使命をもって生まれてくると思っています。
だからこそ子供がなるべくまっすぐに育つようにそのままの子どもを受け入れられるとよいなあと思います。
性別についてきかれたら、超音波でこんな風にみえますよと伝えつつも、超音波では決めつけずに生まれるまで少し楽しみにしていてくださいとお伝えするのはこんな理由からです。
でも、どうしても生まれる前に知っておきたいと思われる方には、何回でも超音波検査のたびに性別を聞いてくださいとお願いしています。
もし性別を確認しておきたいと思われる場合には、何回でもきいてくださいね。
でも、そのたんびにあんまり決めつけずに聞いてくださいねと話していますが。
男か女かどっちかききつつ、どっちでもいいからねと是非言ってあげてくださいね。
親には子どもの性別を受け入れてあげて欲しいので、私は産み分けをやっていません。
色んな方法があって、かなり可能性が高くなる人工受精の方法などもあるようですが、そうでなくても単純なもので排卵日の前後いつぐらいにセックスした方がよいとか、母親の食べ物など色々な説があるようです。迷信ではと思われるような説もありますよね。
産み分けをしたいんですけどと相談されることが時々あります。
でも、産み分けをすると言うことはその努力が大きければ大きいほど、期待した性別でない場合のがっかりの度合いは大きいのではないかと思います。だから、私は産み分けはやっていませんよと説明しています。
お母さんにはできるだけそのままの赤ちゃんを受け入れて欲しいので、産み分けには反対なのですと説明させてもらっています。
もちろん、家の事情でどうしても男の子が欲しいという方もいるかもしれません。
でも、もしも親が期待した性別と違う性別で生まれてくる場合には、その子がそういう人生を選んで来たという事だと思います。
子どもは自分の性別も含めて色んな事を選んで生まれてくると私は考えます。そしてその子どもの持っている人生のやるべきことにできるだけまっすぐに向かっていけるようにサポートするためには、まずそのままの子どもを認めてあげられると良いなあと思います。
以上性別にまつわることを書いてみました。
赤ちゃんは性別や色んな状況を選んで生まれてくる、そんなことを知ると妊娠中や育児がとっても楽しくなります。
おなかの赤ちゃんへの話しかけはとっても大切です。
本を紹介しますね。
ママのおなかをえらんだわけは・・・。 池川 明
さまざまな「胎内記憶」からわかってきた温かく豊かな命の世界
胎内記憶の言葉絵本。おなかにいたときの記憶、宿る前の記憶、前世の記憶、障がいを選んだ記憶、
流産などからわかってきた命の神秘。
◆ 著者について
池川 明(いけがわあきら)
1954年東京都生まれ。帝京大学医学部大学院卒。医学博士。上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、1989年に
池川クリニックを開設。胎内記憶・誕生記憶について研究を進める産婦人科医としてマスコミ等に取り上げら
れることが多く、講演などにも活躍中。母と子の立場に立った医療を目指している。著書多数。
ママのおなかをえらんできたよ。 池川 明
子どもは親を選んで生まれてくる 池川 明
内容紹介
産婦人科医の著者が、子供たちの胎内記憶の証言を通して、現在
の出産方法や子育てへの警告を発しながら、いのちの神秘さ、素晴らしさ、これ
からの胎教と楽しいお産、楽しい子育てのあり方を語っています。また、流産
や死産にも大きな意味あり生命が宿ることは神聖な受胎であり、この世に生を受
けることは、単に肉体が生まれるだけではなく自らの魂を向上させるための、大
きな意志をもった生であるいうことを、メッセージにして送っています。
出版社からのコメント
お母さんの胎内にいたころの記憶や、生まれる前の記憶を覚えて
いる子どもたちは、じつは意外にたくさんいます。そして興味深いのは、子ども
たちは「自分で親を選んで生まれてきている」ということ。たとえ病気や事故、
虐待など困難な人生であってもまた流産や死産で無事に生まれることが叶わな
かったとしてもそうなることを知りつつ、それでも子どもたちはどうしてもお母
さんに会いたくて、必死で生まれてくるというのです。産婦人科医の著者が調査
した、胎内記憶や誕生記憶、過去生の記憶、一度死んで生まれ変わるまでの中間
生の記憶など母子の証言から胎児~新生児の心の世界が見えてきます。また胎児
のいのちのも生まれてからのいのちも同じ尊さをもったいのちであることを真摯
に受けとめられる書です。
「あの~、どっちでしょうか」
とか。
超音波検査で性別を間違えることは20週以降まれです。
また、性別を超音波検査で診断するのに適しているのは20~30週くらいかなと思っています。
赤ちゃんが小さすぎると見間違えることがあるし、大きくなると赤ちゃんの向きで見えにくくなります。
私は診察の時、超音波ではっきり性別がみえても、なるべく断定しては言わないようにしています。
というのは、どちらかの性別を期待して万が一間違った場合に親ががっかりしてしまうと赤ちゃんに申し訳ないからです。
ほとんど間違わないとは思いますが、本当はどっちでもいいと思っていたのに、男か女かと聞いて、その性別を期待して、生まれてきたときに違う性別をいわれて、お父さんお母さんががっかりしてしまうと、赤ちゃんに申し訳ないです。
それと、超音波で性別をききながら、できれば男の子が、とか女の子がほしいと言われる方がいます。
でも、赤ちゃんは受精したときから性別はもう決まっているので、男か女か期待してしまう気持ちも分からないでもないけど、それは心の中にしまっておいて、口に出さない方が良いかなと思っています。
というのは赤ちゃんはちゃんと、お母さんやまわりのいうことを聞いているからです。
赤ちゃんは自分の性別を否定されてしまったら悲しい気持ちになると思います。
特にお母さんにはそのままの自分を受け入れてもらいたいと赤ちゃんは思っていると思います。
だから、お母さんはもしかしたら心の中でがっかりしてしまうことがあったとしても、口には出さないで赤ちゃんを受け入れてあげてほしいと思います。
かくいう私も第3子を妊娠しているときに、超音波をみていて、もしかして男の子かもと思った時にちょっぴりがっかりしてしまったのでした。
というのは上の二人は女の子で、男の子の育児は経験が無かったからです。
女の子は、同性だし子育ても男の子よりやりやすい。男の子は大変、というイメージがありました。
もちろんどっちでもいいという状況では、そこまで強いこだわりはなかったので、私のがっかりの気持ちの強さは大したことはなかったですが。
どうしても跡継ぎで男の子を産まないといけないとか、男の子ばっかりで女の子をぜひ育てたいとかいろんな思い、事情があったりすることもあるかもしれません。
でも赤ちゃんはそれぞれ自分の性も状況も選んでこの世にくるとともに、世の中をよくするためにいろんな使命をもって生まれてくると思っています。
だからこそ子供がなるべくまっすぐに育つようにそのままの子どもを受け入れられるとよいなあと思います。
性別についてきかれたら、超音波でこんな風にみえますよと伝えつつも、超音波では決めつけずに生まれるまで少し楽しみにしていてくださいとお伝えするのはこんな理由からです。
でも、どうしても生まれる前に知っておきたいと思われる方には、何回でも超音波検査のたびに性別を聞いてくださいとお願いしています。
もし性別を確認しておきたいと思われる場合には、何回でもきいてくださいね。
でも、そのたんびにあんまり決めつけずに聞いてくださいねと話していますが。
男か女かどっちかききつつ、どっちでもいいからねと是非言ってあげてくださいね。
親には子どもの性別を受け入れてあげて欲しいので、私は産み分けをやっていません。
色んな方法があって、かなり可能性が高くなる人工受精の方法などもあるようですが、そうでなくても単純なもので排卵日の前後いつぐらいにセックスした方がよいとか、母親の食べ物など色々な説があるようです。迷信ではと思われるような説もありますよね。
産み分けをしたいんですけどと相談されることが時々あります。
でも、産み分けをすると言うことはその努力が大きければ大きいほど、期待した性別でない場合のがっかりの度合いは大きいのではないかと思います。だから、私は産み分けはやっていませんよと説明しています。
お母さんにはできるだけそのままの赤ちゃんを受け入れて欲しいので、産み分けには反対なのですと説明させてもらっています。
もちろん、家の事情でどうしても男の子が欲しいという方もいるかもしれません。
でも、もしも親が期待した性別と違う性別で生まれてくる場合には、その子がそういう人生を選んで来たという事だと思います。
子どもは自分の性別も含めて色んな事を選んで生まれてくると私は考えます。そしてその子どもの持っている人生のやるべきことにできるだけまっすぐに向かっていけるようにサポートするためには、まずそのままの子どもを認めてあげられると良いなあと思います。
以上性別にまつわることを書いてみました。
赤ちゃんは性別や色んな状況を選んで生まれてくる、そんなことを知ると妊娠中や育児がとっても楽しくなります。
おなかの赤ちゃんへの話しかけはとっても大切です。
本を紹介しますね。
ママのおなかをえらんだわけは・・・。 池川 明
さまざまな「胎内記憶」からわかってきた温かく豊かな命の世界
胎内記憶の言葉絵本。おなかにいたときの記憶、宿る前の記憶、前世の記憶、障がいを選んだ記憶、
流産などからわかってきた命の神秘。
◆ 著者について
池川 明(いけがわあきら)
1954年東京都生まれ。帝京大学医学部大学院卒。医学博士。上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、1989年に
池川クリニックを開設。胎内記憶・誕生記憶について研究を進める産婦人科医としてマスコミ等に取り上げら
れることが多く、講演などにも活躍中。母と子の立場に立った医療を目指している。著書多数。
ママのおなかをえらんできたよ。 池川 明
子どもは親を選んで生まれてくる 池川 明
内容紹介
産婦人科医の著者が、子供たちの胎内記憶の証言を通して、現在
の出産方法や子育てへの警告を発しながら、いのちの神秘さ、素晴らしさ、これ
からの胎教と楽しいお産、楽しい子育てのあり方を語っています。また、流産
や死産にも大きな意味あり生命が宿ることは神聖な受胎であり、この世に生を受
けることは、単に肉体が生まれるだけではなく自らの魂を向上させるための、大
きな意志をもった生であるいうことを、メッセージにして送っています。
出版社からのコメント
お母さんの胎内にいたころの記憶や、生まれる前の記憶を覚えて
いる子どもたちは、じつは意外にたくさんいます。そして興味深いのは、子ども
たちは「自分で親を選んで生まれてきている」ということ。たとえ病気や事故、
虐待など困難な人生であってもまた流産や死産で無事に生まれることが叶わな
かったとしてもそうなることを知りつつ、それでも子どもたちはどうしてもお母
さんに会いたくて、必死で生まれてくるというのです。産婦人科医の著者が調査
した、胎内記憶や誕生記憶、過去生の記憶、一度死んで生まれ変わるまでの中間
生の記憶など母子の証言から胎児~新生児の心の世界が見えてきます。また胎児
のいのちのも生まれてからのいのちも同じ尊さをもったいのちであることを真摯
に受けとめられる書です。
Posted by 島袋 史 at 17:45│Comments(0)
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